なかなか更新できなくてすみません。

他の探偵にも相談はあるそうですが、僕の所にも浮気をした人からの相談があります。

浮気がバレた。どうしたら逃げれるのか、どうしたら助かるのか。

相手を悪者にして、上手く離婚出来る方法はないか。

疑われているようだが、誤魔化す方法は無いか。

など・・・

浮気をした側だという事を正直に告白して、僕に相談するのは勇気が必要だっただろうなと思い、状況次第で僕なりに対策をお伝えする事もあります。

その中の一人に、ご主人から急に10万円を渡され、友人と旅行にでも行ってこいと言われたと、相談された人がいました。

その人は浮気をしており、もしかしたら主人は浮気を疑い、浮気相手と旅行に行かせて探偵を付けるのかもしれないとの相談でした。

で・・・

ご主人から疑われている事に対する、対策か何かの相談かな?と思ったのですが、その人の発言にさすがにビックリしました。

「旅行に行く時に、探偵が尾行をしているか、確認をしてほしい。」と。

この言い方の時は、友人と旅行に行く時、探偵につけられているか確認する事で、ご主人が何処まで疑っているかを把握したいとの考えだと思ったのですが・・・

その人は、浮気相手と旅行に行く前提での話だったんですよね。

せっかく10万円も貰ったのだから、浮気相手と旅行には行く。
でも、探偵を付けられているかと思うと怖いので、確認してほしいと・・・

探偵が尾行をしているか確認する料金はいくらになるかと。

もしご主人が浮気を確認する為に、その人に旅行代金を渡したなら、その人がする最良の方法は女性の友人と普通に旅行に行く事です。

疑いでも、推測でもその人がそう感じたのなら、浮気相手と旅行に行かない事が最善の方法です。

それ以外の防御の仕方はありません。

でも、10万円も貰えたのと、普段は泊まりで家を空ける事なんて出来ないから、絶好の機会だから浮気相手と旅行に行きたいとの事でした。

しかし心配だから、探偵が尾行しているか確認してほしいとの事でした。

さすがに、暫く声が出ませんでした。

ご主人の思う壺です。

他の事でもよくあるのですが、正常な判断能力が出来ない方がいます。

浮気相手と一緒にいたい!旅行に行きたい!が大前提での考えなので、その根本の浮気相手と会わないとの選択が頭に無い人がいます。

なので、探偵をつけられる可能性があると思うなら、浮気相手と旅行にいかず、女友達と旅行に行く事が一番の対策だと伝え、もし探偵がいたとしても浮気をしていないとアピールでき、さらにご主人も疑いを止めるかもしれないと伝えました。

探偵を雇うのは決して安くありません。

ご主人は、奥さんが浮気相手と旅行に行くのに賭けて大金を使う予定かもしれません。

それさえ乗り切れば、ご主人の資金も底をつくかもしれません。

でも、その女性は理解してくれないんですよね。

大前提で、「浮気相手と旅行に行く。」があるのでその根本を止めるように伝えても納得してくれませんでした。

どちらにしても、貴女が一人で家を出てから、浮気相手と接触するまでの間に、探偵の確認が出来ないとアウトだという事、しかしご主人は浮気相手の情報をある程度掴んでいて、浮気相手の自宅にも探偵を張らせている可能性もあるので、浮気相手の自宅にも調査員を置かないといけないという事。

さらに宿泊先の情報をご主人が握ったのなら、宿泊先に探偵を送り込んでいる危険もあるという事。

また、その確認作業はお金がかかる事、宿泊先に調査員も宿泊しないといけないので、その宿泊費もかかるし、交通費もかかる事を伝えると、そんなお金はないと言われました。

それでも、浮気相手と旅行に行くのはリスクがありすぎるので、どちらにしても止めた方がいいと説明したのですが、僕の話が鬱陶しくなったのでしょう。

途中で電話を切られてしまいました。

で・・・

後日談ですが、その週数間後にまた連絡が来て、「格安の探偵に依頼をしたけど腕が悪く、ご主人の探偵の方が上手で、暫く気づかなかったが、旅行で宿泊した後で、ようやく主人が雇った探偵を確認出来た。」

「まだ主人は何も言ってこないが、どうしたらいいのか教えてほしい。」との相談が来ました。

溜息が出てしまいました。

小一時間ぐらい、どれだけ危険かの説明をしたのに何も理解してくれなかったんだなぁ〜と思うと虚しくもなりました。

また、他の探偵を雇ったのなら、その探偵に相談すればいいのに、僕の助言を無視したのに、なぜまた僕に相談するのかも意味も分かりませんでした。

なので、「貴女が雇った探偵に相談して下さい。」と伝え、電話を切りました。

この女性は、ひと時の楽しい時間を過ごす事を優先してしまった結果、最悪の結果になったと思います。

目先の事にとらわれず、全体像を見て行動していたら、もしかしたらまだ浮気を続けられていたのかも知れません。

それでは。

「夫の浮気に制裁を。」

よろしくお願いします。


真紀さんから電話が来た。

「トランさん。すごく酷いメールが来ましたが、これでも有利になるのでしょうか?」

「有利どころか、ご主人の虚偽を証明出来る名回答です。」
「ご主人の自信が何処から来るのかは分かりませんが、証拠を握っているこちらとしては、墓穴を掘っているとしか思えない発言です。」
「暴力の件に関しては、ここまで虚偽の発言を引き出せたら十分でしょう。」
「今日の所は切り上げましょう。」

「切り上げるってどうすればいいですか?」

「無視でいいですよ。」
「言い負かしたと勘違いさせておけば、少しの間はおとなしいでしょう。」
「今は女と一緒ですので、ご主人はこれ以上しつこくメールはしないと思います。」
「数日以内に上から目線で離婚を迫って来るので、その時にやり返しましょう。」

「はい。そうします。」
「メールのやり取りだけでもすごく疲れてしまいました。」

「お疲れ様でした。」
「今日は休んで下さい。」
「僕は明日の朝、ひとみのマンションから出るご主人の撮影を試みてみます。」
「ただ、ご主人の警戒心が異常なので、何処まで出来るかはやってみないと分かりません。」

「お疲れの所すみません。」
「無理はしないで下さい。」

「無理はしないので大丈夫です。」
「明日の朝、調査が終わったらご連絡します。」

電話を切った。

無理はしないが、無茶はしないといけないかもな・・・

しかし疲れた・・・

少しは身体を休めないと・・・

僕は、近くで車を止めれる場所を探し、仮眠をする事にした。


朝・・・

5時に起き、カメラの機材をチェックする。

体が重い・・・

疲れが取れない・・・

長時間の調査は無理な状況だが、朝の出さえ押さえればいいんだ。

それに今日の調査は重要だ。

昨日の朝の出と夜の入りは押さえた。

今日の朝の出を押さえれれば、継続してひとみの家に出入りしているとの言い方ではなく、ひとみの家で暮らし始めた。との言い方が出来るようになる。

それに数時間のマンションの出入りの証拠よりも、宿泊をしたとの証拠の方が証拠能力は強い。

何としても朝の出の証拠は押さえたい。

これを押さえられれば完璧だ。

不貞行為のカードを完全に手に入れる事が出来る。

疲れたと言える状況ではない。

もう少し、もう少しさえ頑張れば終わるんだ。


車で移動し、ひとみのマンション側の駐車場を確認する。

昨日の夜撮影した月極の駐車場を見ると、今日も開いていた。

よし!!

あそこの駐車場は空きだな。

もし空きでなくても、こんな早朝に空いていれば、戻ってくる可能性は低いだろう。

僕は、昨日と同じ場所に駐車し、雄太を待ち構える事にした。

昨日の真紀さんと雄太のやり取りは、暴力の話題は出したが、浮気の話題は一切出していない。

真紀さんが今までにないぐらい強気で、暴行された事を訴えたのに、浮気の話はしなかったんだ。

そこまで強気で雄太を責めたのであれば、浮気を知っていればその話も出すはずだと普通は考えるだろう。

浮気の話題をしなかった事で昨日の夜の時点では、雄太は、真紀さんは浮気に対して何も情報が無いと判断したはずだ。

少しは油断してくれるといいのだが・・・

僕はマンションの監視体制に入った。

7時15分

通常通りマンションエントランスから、雄太とひとみが出てきた。

雄太は相変わらず後ろを振り向くが、昨日のような険しい表情はしていない。

ただ、ひとみも同じように後ろを振り向いているのが気になった。

雄太はひとみに現時点ではバレていないが、真紀さんが探偵に依頼した可能性があると話したのだろう。

浮気の証拠を握られているかもしれないとの疑惑の段階で、ひとみに話すのはひとみが心配すると考え、また自分の妻の行動でひとみに迷惑をかけるとも考え、自分のミスで浮気がバレたかもしれないとも考え、ひとみには話ずらかったかもしれないが、浮気の証拠は現時点で掴まれていないと確信したなら、今後の対策の為にも浮気相手のひとみに話す方がいいと判断したのかもしれない。

雄太とひとみが視界から消えた瞬間、僕は車を動かし駅のロータリーに向かった。
駅の近くのコインパーキングに車を止め、二人が来るのを待ち構える。

少しすると、二人は話しながら駅の構内に入っていった。
やはりひとみも辺りを見渡している。

僕は二人が駅の構内に入った瞬間、車から出て同じく駅の構内に入る。
ホームで二人を確認するが、雄太よりもひとみの方が警戒心が高いように感じる。

電車が到着し、僕は2両離れた車両に乗車した。
降りる駅は分かっているんだ。
無理に近づく必要は無い。

会社の最寄り駅に着き、僕は真っ先に下車し、雄太、ひとみよりも先に改札口を通り、遠目から二人を確認する事にした。

すると・・・

雄太はすぐに改札口から出たが、ひとみは出て来ない。
そして雄太は先ほどとは違い、後ろを振り向く事なく堂々と歩いている。

「・・・・・・・。」

この行動は・・・

「・・・・・・・。」

二人の行動は別段変わった事ではない。
現段階で浮気がバレていないと判断したなら、探偵は雄太が何処で宿泊しているかは分からない状況だと考えるだろう。

探偵が掴んでいる雄太の居場所の情報は会社だけだ。
なら、探偵は会社の最寄り駅を監視し、雄太が会社に出勤しているのを確認し、退社時に尾行すると考えたかもしれない。

探偵が会社付近で待ち構えていると考えるなら、駅を監視しているかもしれないと考えているなら、駅から別々で移動する事はよくある事だ。

しかし、あれだけ警戒していた雄太が、今は警戒も無しで堂々と歩いているのが気になる。

「・・・・・・・・。」

この行動は・・・

尾行者の確認作業か?

雄太に尾行者がいるかどうかの確認作業をしているのではないか?

そうだとしたら、ひとみが何処かで監視しているはずだ。

「ひとみは・・・何処にいる・・・」

僕は視野を広げてひとみを探した。

すると・・・

「・・・いた。」
「やはりこれは・・・」

ひとみは会社側の改札口ではなく、反対側の改札口方面から、雄太を見ながら離れて歩いているのを確認した。

ひとみは携帯で通話をし始めた。
雄太を確認すると、雄太が電話に出るのを確認した。

雄太は、電話に出ると立ち止まり、すぐ後ろを歩いていたスーツ姿の男を前に行かせた。

雄太は前に行かせた時にスーツの男の顔を確認する。

間違いないな・・・
これは尾行者の確認作業だ・・・

「・・・・・・・。」

「ハハ・・・」

「ハハハハ・・・」

思わず笑ってしまった。

無駄な事を二人で必死にやる姿が滑稽だからだ。
雄太とひとみはこれから毎日この作業をするのだろうか?
調査なんて暫くはしないのに。
こちらは今日の朝の出を押さえたんだ。
おまえらは、これから毎日、探偵の影に怯えればいい。

「・・・・・・・。」

ただ雄太はやはり、早急に離婚を迫るだろう。
探偵が浮気の証拠を掴む前に離婚したいと考えるはずだ。
離婚さえすれば、探偵に怯える生活はなくなると考えるだろう。

今週の休みが修羅場かもな。

「・・・・・・・・。」

まぁいいさ。

会社の入りまで撮影する必要はないな。

よし!!

雄太を嵌める最後の仕上げの作業はあるが・・・

不貞行為の調査は終了だ。

僕は真紀さんに調査の報告と指示を出し・・・

近くのタクシーに乗り込んだ。

「お客さん。どちらまで?」

「古びた安そうなラブホテルまでお願いします。」

「え??」

「言葉通りです。お願いします。」

「・・・分かりました。」

タクシーは、僕の伝えた通りの古びた安そうなラブホテルに到着した。

僕はすぐに室内に入りフラフラになりながらもシャワーを浴びる。

何日ぶりだろう・・・

服は毎日の尾行の関係で変えてはいたが、暫くシャワーは浴びていなかった。

シャワーを浴び終え、データを保存し終えると、僕は調査終了時に飲める酒を一気に飲み干しベッドに倒れ込んだ。

この瞬間が最高に幸せだ。

まだまだやる事はあるが・・・

真紀さんを有利に出来た。

勝ちに導く事が出来た。

次は雄太の逆ギレを利用して、悪意のある人物像を作り上げ・・・

雄太が今後する事を予測し、逆にそれを利用していかないと・・・

あ、それに金銭面の確認も必要だな・・・

そう考えている最中に・・・

僕はすぐに・・・

深い眠りについてしまった・・・


(クリックしてほしいです。)

人気ブログランキング

トラン探偵事務所ブログ