職業差別

調査をした結果、夫の浮気相手の女が、夜の仕事だったりする事があります。

そういった状況を説明すると、奥さんは、夜の仕事をしている事を軽蔑したり、侮辱したり、夜の仕事をしているような女だから浮気をしたんだと、夜の仕事を全否定する事もあります。

それは奥さんの個人の感情なので、僕は何とも思わないですし、奥さんは女に敵意があるので仕方ないと思いますが、裁判などで、夜の仕事をしているから浮気をするんだ。とか、夜の仕事をしているぐらい底辺の女だから人の夫を奪うのも平気なんだ。などと言ってしまうと、裁判官の印象がかなり悪くなるので気を付けて下さい。

それは職業差別になってしまいます。

風俗営業法に従って働いているのであれば、それは合法で国がOKをしている仕事になります。(実際は曖昧な事がありますが今回は省きます。)
どんな仕事であれ、法的に認められているのであれば、それを差別する事は社会的偏見であり、突き詰めていくと、基本的人権まで視野に入ってしまうのに、そういった法律を司る裁判官に、差別発言をしてしまうと、かなりマイナスになってしまいます。

女が悪いのであって、職業が悪いのではないです。

上記のように、「夜の仕事をしているから!!」と言ってしまうと、その仕事をしている人が全て悪人になってしまいます。

なので、女と直接対決する時なども発言に気を付けないと、録音されていたら証拠として提出されてしまう事もあるので気を付けて下さい。

それでは。

「夫の浮気に制裁を」

よろしくお願いします。


本当に本心から子供に会いたいと、親権や面会を求めている父親がいる一方、子供なんてどうでもいいのにも関わらず、権利だと主張して、親権をカードの一つとして使う父親がいるのも現実だ。

雄太を告訴するか、しないかは3日以内に判断してほしい事を伝え、また最低でもそれまでの間は、雄太にこちらが証拠を握っている事は、くれぐれも言わないように伝えた。

3日間というのは、告訴するならなるべく事件があった日から近い方がいいからだ。

数か月後に、やっぱり告訴をしたいと警察に行っても、その時に調停中だったり、離婚に向けて動いていたりすると、警察は離婚に有利になりたいから告訴をしてきたと判断され、動かない場合もある。

警察は、個人の恨みや、自分が有利になる為に警察を利用しようとする人間を極端に嫌う。

事件後すぐなら警察も動くが、暫く経過した後で警察に告訴しようとしても、警察は裏があるのではないかと勘ぐってしまう場合がある。

本来なら、告訴するなら事件後すぐがいいが、出来れば数週間以内には告訴した方がいい。

傷害罪は親告罪ではないので、刑事訴訟法235条の「親告罪の告訴は、犯人を知った日から6か月を経過したときは、これをすることができない」は適用されない為、6ヶ月以上経過しても告訴は出来るが、警察も人間なので、何で今頃との感情が出てしまう。

また相手側に、他の理由で有利になりたいがために、今更、過去の事で告訴をして来たと反論されてしまう場合もある。

時計を見ると朝5時半を経過していた。

真紀さんは疲れ切った顔をしていた。

両親も疲れた顔をしていた。

僕は真紀さんに伝えた。

「真紀さん。疲れているとは思いますが、少し仮眠して、ATMが使える時間になったら、ご主人の通帳の現金はすべて引出して下さい。」
「こちらが引出す前に、ご主人が引き出したり、紛失の手続きをされたらお終いです。」
「定期も引き出せるなら、すべて解約して下さい。」
「ご主人が先か、真紀さんが先か、時間との勝負になるかもしれません。」

「え?でもそんな事して罪にならないのですか?」

真紀さんが心配そうに聞いてきた。

「その金は夫婦の金です。」
「どちらが管理しても問題ありません。」
「最終的には、共有財産として半金は返さないといけないですが、離婚が成立するまでは婚姻費用が支払われない場合を想定して、こちらで管理しましょう。」
「また、今後慰謝料などが決定したら、こちらが管理している金から貰うようにして、足りなければ不足分を請求すればいいです。」
「罪という点では、夫婦なら親族相盗というのがあります。」
「夫婦間や親子間は、窃盗、横領、詐欺罪などは、刑罰を免除するという制度があります。」
「ご主人の金を勝手に引き出しても罪にはなりません。」
「委任状などを偽造して、金を引き出した場合、銀行が私文書偽造罪で訴えるとの考え方もありますが、現実は夫婦間の問題なら、そんな小さなことで銀行は動きません。関わりたくないので。」

「わ、分かりました。」

「何かあったら、電話メールをして下さい。」

真紀さんのスマホは壊されているので、僕は紙に携帯番号、メールアドレスを書き、真紀さんに渡した。

「僕はこれから、女の自宅に行き、ご主人が女のマンションから出る映像を押さえます。」

「え??今からですか?」
「トランさんも寝てないですよ。」
「大丈夫ですか??」

「僕は大丈夫です。」
「これでも、探偵なんで。」
「それに、妻と子供に暴力を振るい、家を出た夫が浮気相手の自宅に寝泊まりしている映像は、証拠といてかなり使えますからね。」

実際は疲れ切っているが、こういう場面では強がるしかない。
弱さを見せて、依頼者さんを不安にさせる事は出来ない。

「わかりました。トランさん。大変ですけどお願いします。」

「了解です。」

僕は実家から出ようと玄関に向かうと、翔太が廊下から慌てて二階に上がるのを発見した。

・・・僕らの話を聞いていたな。

「翔太くん。バレてるよ。」

僕は階段の二階に向かって、声をかけた。

少しすると・・・

「へへへへへ・・・・」

苦笑いをしながら翔太が降りて来た。

「大人の話を盗み聞きするのは、感心しないな。」

「トイレに行こうとしたら、たまたま聞こえちゃっただけで・・・」

と、翔太は言い訳をする。

「まぁ、いいさ。」
「でも、もう少し寝たほうがいいぞ。」

と言うと、翔太が突然真面目な顔で僕に話しかけた。

「おじさん。」
「これ・・・見て。」

翔太が差し出した物を見ると、スマホだった。

「翔太君。スマホを持っていたのか?」

「お母さんの古いスマホで電話は出来ないけど、ネットは見れるから。」

翔太のスマホを受け取り、画面を見ると・・・

「・・・・・・・・・!!」
「しょ、翔太君!!これ!!」

「おじさん。これ使える?」

翔太のスマホには、動画が録画されていた。
それも、雄太が真紀さんを罵り、罵倒し、スマホを壊し、暴力を何度も振るっている映像だった。

さらに、その後は翔太がスマホをポケットに入れたのだろう。
画像は暗く見えないが、音声では翔太が真紀さんを助けようとし、雄太に立ち向かい、逆に雄太に殴られているだろうと思われる音声や、翔太を助けようと、真紀さんが泣き叫んでいる音声が確認出来た。

・・・完璧だ。

雄太がどれだけ嘘を言おうが、言い訳しようが、この映像だけで暴力は証明出来る。

しかし・・・

僕は翔太の顔を見た。

翔太は心配そうに僕の顔を覗き込んでいる。

翔太が撮ったこの映像を・・・
本当に使ってもいいのだろうか・・・

「・・・・・・・・。」

考え方を変えれば、実の子供の翔太が、父親の雄太を売った事になる。
今は正義感だけで、この映像を僕に渡したのだろうが・・・
実の父親を売った事を、翔太は後で後悔する日が来るのではないだろうか・・・

それにこの映像を調停や裁判で証拠として提出すれば、雄太も見る事になる。
子供が撮影した映像で、雄太は追い詰められ、負ける事になると知る事になる。

僅かに残されていた父子の繋がりも、この映像が公になれば完全に断ち切れるだろう。
雄太は、実の子供の翔太を恨むかもしれない。

親子の関係を切り、憎しみまで生むかもしれないこの映像を・・・
使ってもいいのだろうか・・・

「・・・・・・・・。」

「おじさん。どう?使える?」

翔太は、心配そうに僕に聞いてきた。

「・・・翔太君はすごいな。」
「この映像は使えるよ。」

「やった〜!!」

「でも、どう使うかは、おじさんに任せてほしいな。」

「いいよ!!おじさん。お父さんをやっつけちゃって!!」

・・・お父さんを・・・やっつけるか。

「分かった。必ず勝つよ。」

僕は、映像のデータをSDカードに移し、保管した。

大通りに出て、タクシーを捕まえ乗り込んだ。

雲一つない空から、タクシーの窓に朝日が射し込む。

「・・・・・・・・・・。」

僕は今まで、何百人の子供たちを、父親から、母親から引き離してきたのだろうか・・・

僕は今まで、何百人の子供たちに、実の親を恨むようにさせてしまったのだろうか・・・

信念を持って、探偵という仕事をしているが・・・

自分のしている事が本当に正しいのか・・・

他に正解はなかったのか・・・

自問自答を繰り返してしまうことがある。



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