無断録音。

相談者さんや、依頼者さんから、夫(妻)と話合いをする時や、浮気相手と話合いをする時には、必ず録音する事を事前に伝え、了承を得てから録音しないと証拠にならないと聞いた。無断で会話を録音するのは違法だと聞いた。と言われる方が、結構多いです。

なんか、それが常識だ。ぐらい多いです。
ネットに書いてあった。という人がほとんどですが、詳しく書くとかなり長文になるので、いろいろ省きますが・・・

無断で録音をしてもそれは違法ではないです。

録音=盗聴とのイメージもありますが、そもそも盗聴自体も違法ではないです。

勝手に人の家に侵入して盗聴したのであれば、住居侵入罪とかにはなりますし、家の電源を使用して、盗聴機材を動かしていたのであれば電気窃盗になりますし、盗聴した内容を多数の人に人物が特定出来るような状態で聞かせると、プライバシーの侵害や名誉棄損にはなりますが、盗聴や録音する事は違法ではないです。

録音する為に犯罪行為をしていなければ問題ないですし、録音した後にその録音内容を適正に使用すれば問題ないです。

録音や盗聴で犯罪だっていうなら、僕は1000回ぐらいは捕まっています。

次に、無断で録音した内容の証拠能力ですが、まず民事なら問題ありません。

「まず」との言い方をしたのが、僕のブログを読まれている方は関係ないとは思いますが、著しく反社会的な事をして、精神的肉体的に自由を束縛して人格権侵害を伴う方法によって採集されたものであるときはダメですとは裁判判決で語られていますが、通常のやり方なら、証拠能力は大丈夫となってます。

なので、配偶者との話し合いや、日常会話などの録音、浮気相手との話し合いの録音も、個室で脅しながら録音したらダメですが、通常の状態で録音したものは証拠として提出する事は出来ます。

実際に、依頼者さん達が録音したのや、僕が録音したのを裁判で提出した事は数えきれないぐらいありますが、すべて証拠として認められています。

咎められた事は一度もありません。

それに、「今から録音するから正直に話してね。」と言って正直に話す人なんていないと思いますし、「今から録音するから、今まで通り私を殴ってね。」と言って殴る人もいないはずです。

これから証拠を押さえようと思っている人は、了承を得る必要はないので、どんどん録音をして証拠を積み重ねましょう。

ただ、今回の本文のように見つかってしまうと大変な事になる場合がありますので、十分に気を付けて下さい。

それでは。

「夫の浮気に制裁を 17」

よろしくお願いします。


ポカリスエットを飲み干し、タバコを吸い終わる。

・・・お腹がすいたな。

昨日の夜から何も食べていない。
明日も調査だ。

何か腹に入れておこうと、僕はコンビニに向かい歩き出した。

明日の朝はゆっくりでいいだろう。
今日は久しぶりに、まとまった時間で寝られるな・・・

そう思いながら、コンビニに入ろうとした時・・・

真紀さんからメールが来た。

・・・おかしいな。
こんなに早く話合いが終わるとは思えないが・・・

「・・・・・・・・。」

不吉な予感を感じながら、メールを確認すると・・・

「翔太も私も殴られました。助けて下さい。」

との内容が目に飛び込んできた。

「・・・・・・・・・!!」

僕は、メールを確認した瞬間、車を止めているコインパークに向かって走りだした。

家を飛び出し、雄太から逃げたのであれば、電話で連絡が来るだろう。
メールで助けを求めたという事は、僕と話せない状況なのかもしれない。
まだ真紀さんも、翔太も家の中にいる可能性が高い。

走りながら、真紀さんにメールを送る。

「今、何処にいますか?家ですか?外ですか?」

とっくに雄太に携帯を取られている可能性もあるが緊急時だ。
僕の事がバレるかもしれないし、雄太が警戒するかもしれないが連絡を取るしかない。

連絡があればいいのだが・・・

もし連絡がなければ・・・

それは・・・ヤバい状況だという事だ。

メールを送ってから、5分が経過した・・・

僕はコインパーキングに到着し、急いで車に乗り込み真紀さんの自宅に走り出した。

7分が経過する・・・

連絡は無い。

「・・・ヤバい状況になっているのか。」

不安が全身を襲う。

頭の中で、何通りかのパターンを考え、警察に通報や、真紀さんの家の室内まで乗り込む事までを想定しながら、対策を考える。

しかし、出来れば警察の通報は極力したくない。

数年前までは、夫婦間の喧嘩や暴力は警察は中々関与をしなかった。
酷い暴力でも夫婦間の事だからと、警察は関わるのを嫌がった。

が、ある夫婦間の事件がきっかけで、今は夫婦間の暴力でも警察は動くようにと指導されている。
夫といえども、現在は暴行罪、傷害罪で逮捕させる事が出来るようになった。

ましてや、子供の翔太も殴られたんだ。
確実に警察は動くだろう。

雄太に収入が無ければ、警察を絡めるのもいいかもしれない。
しかし、雄太は収入が多い。
それは、真紀さんや翔太にとっては、大きなメリットだ。

逮捕をされてしまうと雄太の仕事に影響する。
暫くは会社に行けなくなり、クビになる場合もある。

そうなれば、不貞行為と暴行罪や傷害罪で慰謝料を判決で多く取れたとしても、払えないと言いだすかもしれない。
離婚で圧勝出来たとしても、雄太の仕事がなければ、婚姻費用や養育費が、今の収入額での算定での金額で取れなくなるかもしれない。

来月からの生活が困る状況になるかもしれない。
雄太には、翔太が成人するまでは、大学を卒業するまでは、1円でも多く養育費を払わせないといけない。
離婚するまでは、1円でも多くの婚姻費用を払わせないといけない。

暴力を振るわれた事実を使い、有利に離婚条件を引き出すカードとして利用する事も出来る。

真紀さんと翔太の未来を考えるなら、雄太を逮捕させるのが正解とは限らない。
真紀さんと翔太の金づるとして、長期に渡り最大限に雄太を活用するのも正解の一つだ。

時計を見る。

「・・・10分経過したか。」
「限界だな・・・」

僕は真紀さんの携帯に電話をした。
今はスマホを取られていなくても、電話が鳴れば雄太は奪い取るかもしれない。
雄太が携帯に出るかもしれない。
雄太には、僕の存在は隠したいが・・・
だが、この状況は安否の確認が最優先だ。
少しでも情報がほしい。

しかし・・・

「・・・おかけになった電話は、電波の届かない場所にある、または電源が入っていないためかかりません。おかけになった電話は・・・」

「くそ!!」

「・・・これは、ヤバすぎだな。」
「・・・・・・・。」
「腹を・・・くくるか・・・」

僕は、連続して真紀さんの携帯に電話を掛け続けながら、自宅に向かう。

車のダッシュボードの奥から鍵付きの箱を取り出し、鍵を開け、小型スタンガンと防犯スプレーを取り出し、ポケットに押し込む。

耳にかけれる小型カメラを取り出しセットする。

トランクには工具箱がある。

「最悪は・・・ドアを壊してでも、窓を割ってでも室内に入るしかないな・・・」
「僕が逮捕されたとしても、真紀さんが証言してくれれば、72時間は留置所でもぎりぎり釈放にはなるはずだ・・・」
「勾留まではいかないと信じよう。」

到着まで後3分・・・

息を整え、どのパターンでも対応出来るように、あらゆることを想定して、頭の中でシミュレーションを何度も何度も繰り返す。

最悪の状況を必ず想定するようにもする。

橋田に徹底的に叩き込まれた、戦う前の儀式だ。

もう少しで自宅だ。

自宅が見え、車を止めようとした時・・・

「え??」
「あれは・・・雄太か?」

暗闇の中・・・
自宅近くを、雄太が旅行バックと、仕事の鞄を持って小走りに歩いているのを確認した。

「怪我をさせ逃げたのか、これを機会に家を出たのか・・・」

雄太を取り押さえたい衝動に駆られながらも、暴力の情報は、真紀さんからの短いメールだけしかない。

それだけの情報で、雄太を取り押さえるのは、リスクがありすぎる。
今は真紀さんと翔太の安否確認が最優先だ。

どうせ、雄太はひとみの家に行くに決まっている。
今は我慢だ。

僕は雄太が角を曲がるのを確認し、自宅に急いで向かった。

チャイムを押し、インターホンに向かって叫ぶ。

「トランです!!大丈夫ですか?」
「開けて下さい!!」
「トランです!!」

応答がない・・・

「トランです!!」
「返事をして下さい!!」
「ドアを開けて下さい!!」

それでも、応答がない。

・・・窓を割るか。

工具箱を取りに車に戻ろうとしたとき・・・

カチャ・・・

ドアが少しだけ開いた。

隙間から誰かかが覗き込む。

「・・・・・・・・!!」
「翔太くん!!翔太くんか!?」
「大丈夫か?翔太くん!!」
「おじさんだ。探偵のおじさんだよ!!」

「お、おじさ〜〜ん!!」

翔太が裸足のまま外に出て、目を真っ赤にしながら僕に抱きついた。

「おじさ〜ん。探偵のおじさ〜ん!!」

翔太は全身が震えていた。
よほど怖かったのだろう・・・

翔太を確認するが、見た限りでは外傷は確認出来ない。

「翔太君。怖かったな。でももう大丈夫だ。」
「お母さんは?お母さんは大丈夫か?」

「お母さんが〜〜!!」
「お母さんが〜〜!!」
「お父さんに殴られて、おでこをずっと押さえているんだ!!」
「おじさん!!助けて!!お母さんを助けて!!」

「・・・・!!」

急いで翔太と一緒に家の中に入った。

リビングが・・・
悲惨な状態になっていた・・・

椅子は倒れ・・・
床には、真紀さんのスマホが割れ、壊されていた。
硬い物で、何度も叩かれたような壊され方だった。

リビングの奥で、真紀さんがうずくまっていた。

「真紀さん!!大丈夫ですか!?」
「真紀さん!!」

真紀さんの目はうつろだ。
真紀さんの目の上には殴られた後があり、かなり腫れていた。
腕には、青あざが何か所も出来ていた。

「翔太君。ビニール袋とタオルがほしい。」
「無ければ、タオルだけでもいいから。」

「持って来る!!」

翔太は走って別の部屋に行き、僕は冷凍庫を開け氷があるかを確認していると、翔太がビニール袋とタオルを持ってきた。

ビニール袋に氷を入れ、タオルでくるみ目の上を冷やす。

「真紀さん。」
「もう大丈夫ですよ。」
「僕が誰だか分かりますか?」
「真紀さん。」

真紀さんは僕を見ると、急に震え泣き出し謝りだした。

「トランさん。ごめんなさい。ごめんなさい。」
「ごめんなさい。ごめんなさい。」

「・・・謝らなくてもいいですよ。」
「貴女は何も悪くありません。」
「ケガをしているので、病院に行きましょうか。」

「トランさん。私・・・失敗してしまいました。」
「ボイスレコーダー見つかってしまったんです。」
「それであの人が、怒ってしまって・・・」
「ごめんなさい。トランさん。ごめんなさい。」

「・・・・・・・・。」
「それぐらい大丈夫です。」
「まったく問題ないですよ。」
「今は、病院に行きましょう。」
「翔太君。君はケガはないか?」
「お父さんから酷い事されなかった?」

「お母さんを殴ったから、止めたら、僕もお父さんにお腹を2回殴られた。」
「でも僕は大丈夫。全然痛くないから!!」

「・・・・・・・・。」
「そっか・・・翔太君は強いな。」
「頑張ったな。翔太君。」
「えらいぞ。」

「でもね・・・おじさん。」
「僕・・・僕・・・」
「お母さんを、守れなかった。」
「おじさんと約束したのに・・・」
「お母さんを守るって約束したのに・・・」
「お母・・さんを、お母さんを・・・」
「守れなかった〜〜!!」
「おじさん!!ごめんなさい!!」
「守れなかったよ〜〜!!」
「うぁあああああ〜〜ん!!」
「うぁあああああ〜〜ん!!」

翔太は声を上げて泣き出した。

「・・・・・・・・。」

これは、俺の状況判断ミスだ。

自分の立場を守る雄太の性格から、自分が不利になる暴力までするとは考えていなかった。

逆上した時の行動まで考えていなかった。

ボイスレコーダーも、危険性をもっと伝えるべきだった。

「・・・・・・・・。」

ここまで・・・

ここまで、

怒りを覚えたのは・・・

久しぶりだな!!


自分が殴られるよりも・・・

この状況は・・・辛い。

「・・・・・・・・・。」

雄太・・・

お前は絶対に許さない。

お前は、俺のやり方で・・

徹底的に・・・

潰してやる。


覚悟しろ!!

雄太!!


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