まだまだちょっとバタバタしています・・・
と言う事で、今回もすぐに本文に行きますね。

黒田を阻止せよ!!結婚式まで後5日(37)


赤服「ただし・・・」



僕「・・・・・・・」


赤服は・・・

「ただし」と付け加えました。


何かの・・・交換条件か??


しかし・・・

今の交渉が僕の精一杯だ・・・

カードを隠さず・・・

僕は考え付いた事をすべて伝えた・・・


なのに・・・

赤服はいったい・・・


何を言うつもりだ!?


僕「・・・・なんでしょう。」


赤服「足が出た場合の費用は、私達と貴方達で折半でお願いします。」


僕「・・・・・・。」

僕「でも、それは、黒田を連れて行かないと、そちらが不利になるかもしれないから、連れていくのですよね??」

僕「こちらは関係ないのでは??」


赤服「いえいえ・・・」

赤服「貴方は最初に言ったじゃないですか。」

赤服「黒田を連れて行けれなければ、復讐されて困ると。」


僕「・・・・・・・・。」


赤服「立場は同じですよね。」

赤服「ならお互いに、連れて行くのが望ましいと判断をしたなら、貴方もこの件は関わらないと。」

赤服「黒田を連れて行かないと困るのは、貴方達もでしょう??」

赤服「なら、こちらだけ損をするのは、違いますよね。」



僕「・・・・・・。」

僕「こちらにどのような理由があったとしても、最終的にそちらが連れて行くと判断したのであれば、それはそちらが決定した内容です。」


僕「そちらが決定した内容なのにも関わらず、こちらも関われと言うのは違うのではないですか?」

僕「それに今回の事は・・・」


赤服「・・・貴方の交渉術の披露は、もう結構ですよ。」

赤服「トランさん。」


僕「・・・・・・・。」


赤服「私は貴方が、彼のお知り合いと言う事で、きわめて冷静に、あなた方にも礼を尽くして対応をさせて頂いています。」

赤服「ただ、認識を改めて頂きたいのは、貴方と私側は、対等の立場ではないという事です。」



僕「・・・・・・・。」


赤服「本来なら、貴方の意見は関係なく、一方的に私の言う事に従って頂く事も出来るのです。」

赤服「折半ではなく、強制的に貴方達に全てを負担して頂くことも出来ますし、それ以上の事も出来ます。」

赤服「賢明な貴方なら、私達は貴方達を、やろうと思えば、どのようにも出来る事は理解していますよね。」

赤服「トランさんは、彼のお知り合いだからと、少し甘えているのではないですか?」



僕「・・・・・・・。」


赤服「それに・・・」

赤服「本当は、貴方のような中途半端にプロごっこをしている人は、心底嫌いなんです。」

赤服「私たちを、バカにしているような気分になりますのでね。」

赤服「ただ、彼が「トランの話を聞いてやってくれ。」と言われたので、敬意を持ってお話をさせて頂いているだけです。」

赤服「貴方はいったい、誰に意見を言っているのですか??」

赤服「誰と交渉しているのですか?」

赤服「私達が戦艦なら・・・」

赤服「貴方達は、公園のボートぐらいの差があるのですよ。」

赤服「なのに、ここまで譲歩をしているのです。」

赤服「交渉をしているだけで、感謝して頂きたいです。」

赤服「もう少し立場をわきまえて、お話をされた方が賢明ですよ。」



僕「・・・・・・・・・。」


赤服「もう一度言いますね。」

赤服「足が出た場合の費用は、私達と貴方達で折半でお願いします。」

赤服「これは、対等な立場でお話をしてあげています。」

赤服「分かりましたか??」



僕「・・・・・・。」


赤服「私は、貴方とは言わず、「
貴方達を、やろうと思えば、どのようにも出来る」と言いました。」

赤服「「達」を付けた意味は、理解出来ますよね?」



くそ・・・


僕「分かっ・・・た。」


「分かりました。」と言わないだけが、精一杯の強がりでした・・・


赤服「よろしい。」



赤服は、ギョロギョロした目をさらに開き・・・

ニンマリとした笑顔になりました。


僕「ただし・・・」


赤服「・・・ほぉ〜」

赤服「この状況でも、「ただし」を付けれるのですか・・・」

赤服「面白いですね。」

赤服「何ですか??」

赤服「トランさん。」



僕「・・・この件に関しては、すべて俺個人で責任を持つ。」

僕「どのような状況になろうとも、A、Bは勿論の事・・・」

僕「今回の件で関わった、俺側の人物には一切関わらない事を約束してくれ。」


赤福「・・・言葉遣いが悪くなりましたね。」

赤服「それに、貴方の言っている事は、甘っちょろい博愛精神ですよ。」

赤服「しかし、まぁ〜いいでしょう。」

赤服「もし、支払いが出来ないのであれば・・・」

赤服「貴方のみを徹底的に傷みつける事を約束します。」


僕「・・・・・・・・。」


赤服「これで商談成立ですね。」


僕「・・・ああ。」


赤服「と言う事で・・・黒田さん。」

赤服「貴方も連れていく事に決まりました。」



黒田「・・・・・!!」

黒田「いやだ〜〜!!」

黒田「助けてくれ〜〜!!」



赤服は、インカムで指示をだし・・・

男二人が黒田を連れて行きました。


黒田「た、助けてくれ〜〜!!」

黒田「お、お願いだ〜〜!!」

黒田「金なら払う〜〜!!」


助けてくれ〜〜!!


黒田は・・・

必死に叫び続けました。


そして・・・

これが・・・

最後に聞いた・・・

黒田の叫び声でした。


赤服「さて、トランさん。」

赤服「いろいろとご足労をお掛けしました。」

赤服「この後、ご一緒にお食事でもと思いましたが・・・」

赤服「あの方たちを連れていかないといけないので、これで失礼しますね。」



赤服が外に向かいます。

僕も一緒に向かいました。

外に出ると、AとBがいました。


A「トラン、大丈夫だったか?」

B「心配したぞ。トラン。」


僕「・・・一応、決着はついたよ。」


B「これで終わったのか・・・」


僕「ああ・・・」


支払いの件は、二人には言えないな・・・


A「そういえば、赤服さんよ〜〜。」


Aが唐突に赤服を見て話しかけました。


僕「A!!やめろ!!」


赤服「・・・・・・。」

赤服「まぁまぁトランさん。」

赤服「いいじゃないですか。」

赤服「トランさんとばかり話していましたからね。」



僕「・・・・・・・。」


赤服「何ですか??Aさん。」



A「一つだけ聞きたい事があるんだ。」


赤服「どのような事でしょうか??」


A・・・

頼むから、変な事は話すなよ。

そいつは、ある意味、橋田以上に危険なんだ。


A「赤服さんの名前は、赤服のブーツだよな。」


赤服「・・・赤服と呼ばれる事が多いですがね。」



A「それは、いつも赤い服でブーツ姿だからなのか??」

A「他の色の服や、普通の靴は履かないのか??」


赤服「・・・・・・・・。」


「クックックック・・・・」


赤服が、突然気味の悪い声で笑いだしました。


赤服「中々面白い質問ですね。」

赤服「そんな質問は初めてですよ。」



A「どうなんだ??」

A「飽きないのか??」


僕「A!!失礼な質問は・・・」


赤服「いいですよ。トランさん。」

赤服「お答えします。」

赤服「お仕事が休みの時は、普段着も来ますよ。」



A「て・・・いう事は、仕事着なのか??」


赤服「まぁ〜そんな感じですね。」

赤服「自腹ですが・・・」



A「でも、赤い服は目立つんじゃないのか??」

A「なんで赤い服なんだ??」


赤服「そうですね・・・」

赤服「昔は、こだわりなく色々な服を着ていた事もありましたが・・・」

赤服「仕事をしていると、どうしても服が赤く染まってしまうんですよ。」

赤服「どうせ赤く染まるなら、最初から赤い服を着ようかなと思いまして。」

赤服「それから、赤い服になりました。」



ゾクッ・・・


それって・・・まさか・・・


A「意味分かんないな??」

A「じゃぁ〜ブーツは何でだ??」


赤服「Aさんは、水たまりのある場所は、普通の靴で歩くのは嫌ですよね??」


A「そりゃ〜〜そうだけど??」


赤服「私も嫌なので、ブーツを履いているんです。」



A「どういう意味だ??」


赤服「・・・・・・・・。」

赤服「後は、察しのいいトランさんに聞いて下さい。」


赤服「それでは皆さん。」

赤服「時間がありますので、これで失礼します。」

赤服「この場所は、暫くは近寄らないで下さいね。」


赤服「まだ倉庫の処理が残っているので。」


トラン「・・・分かりました。」


赤服「それでは・・・」

赤服「みなさんとは・・・」

赤服「特にトランさんとは・・・」

赤服「二度と会わない事を願っています。」



「さようなら。」




バスのドアが開き・・・

赤服は、車内に入っていきました。

すぐにバスは発進します。


A「そういえば、バスのドアが開いた時・・・」

A「黒田や男達の声が聞こえなかったよな??」

A「何でだ??」


B「声が出せないように何かされたか・・・」

B「意識がない状態になったのか・・・」



A「あいつら・・・これからどうなるんだ??」


僕「・・・・・・・。」

僕「A・・・B・・・」

僕「詮索するのは止めよう。」

僕「終わったんだ。」


A「そ、そうだな!!」

A「終わったんだ!!」

A「なんだかんだ言っても、俺達は勝ったんだ!!」

A「さすが、俺達様だ〜!!」



B「だけど、もうこんな戦いは嫌だな。」

B「特に、ああいう世界の人間とは関わりたくないな。」


僕「僕もそうさ。」

僕「嫌な世界を・・・見てしまったな・・・」


B「・・・ああ。」

A「・・・そうだな。」


僕「・・・・・・・・。」

A「・・・・・・・・。」

B「・・・・・・・・。」



僕たちは・・・

赤服・・・

男達・・・

黒田が乗ったバスのライトが見えなくなるまで・・・



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