ちょいと、バタバタしているので、さっそく本文行きますね。

よろしくお願いします。

黒田を阻止せよ!!結婚式まで後5日(35)



バスの車内の人影が気になったので、AとBはその場に残し・・・

僕は、赤服を男達の所に案内しました。

その途中・・・

赤服は、しげしげと倉庫内を見渡します。


赤服「こんな所に隠れ住んでいたとは・・・」

赤服「予測出来なかったですね。」

赤服「いや〜お恥ずかしい限りで・・・」

赤服「貴方達のおかげです。」

赤服「本当に感謝しています。」


僕「・・・僕らはあいつ等を探して見つけた訳ではないです。」

僕「トラブルの相手が、偶然あいつ等だっただけですので・・・」


赤服「またまたご謙遜を・・・」

赤服「貴方のご活躍は、彼・・・そう貴方達が橋田と呼ぶ人から教えて頂きました。」

赤服「何故、彼ほどの人が一般人の貴方とお知り合なのかは分かりませんが・・・」

赤服「彼が貴方を気にかけているなんて・・・」

赤服「少し嫉妬してしまいますね。」



そういうと、赤服はギョロギョロした目で僕を見て、笑いました。


僕「・・・・・・・・。」



赤服は、僕に対しては良い感情を持っていないんだな・・・


それに・・・橋田は偽名だとは分かっていたけど・・・

いくつかの偽名の一つだったんだ・・・

橋田はいくつの名前を持っているのだろう・・・


突然・・・

赤服が、自分の右手首に向かって喋り始めました。


赤服「みなさん。倉庫内を確認をして下さい。」


僕「・・・・・・・。」



インカムか・・・


インカム・・・

トランシーバーですが、僕らも今回のような進入をする時には、携帯電話などの個人情報が分かる物は身に着けないようにして、小型の振動付きインカムを使用していました。

赤服の髪は長く、耳は隠れているので見えませんが、イヤホンもしているのでしょう。

赤服がインカムで話した後・・・


すぐに、僕のインカムが振動しました。

ポケットからマイク付きイヤホンを引っ張り出し、装着します。


僕「どうした??」


A「バスの連中が動き出したぞ!!」

「運転手を除いて6人だ!!」



僕「・・・赤服さんが指示をしたんだ。」

僕「好きなようにさせてやってくれ。」

僕「分かっていると思うけど、手出しはなにもするなよ。」


A「ああ・・・分かっている。」

A「6人とも、黒田一味よりも上クラスのような奴らばかりだった。」

A「橋田に近い雰囲気がある。」

A「バトルになったら、さすがの俺様でも苦戦する。」

A「橋田の世界って、とんでもない奴がゴロゴロいるんだな。」

A「いったい何なんだ??北の者って。」


僕「・・・今は詮索無しで何も手を出すな。」

僕「AとBはそのまま待機してくれ。」

僕「何をしているか、覗き込もうとするなよ。」


A「ああ・・・分かった。」



赤服「賢明なご判断ですね。」

赤服「ご自分の立場、状況、レベルを把握して、冷静に指示をされている。」

赤服「Aさんの連絡も早く、統率も取れている。」

赤服「Aさんは、ご自分の力量を見誤ってますが・・・」

赤服「上下関係の命令ではなく、信頼関係で成り立っているのが、一番素晴らしいですね。」



僕「・・・・・・・。」

僕「・・・会話が聞こえたのですか??」


赤服「Aさんの声が大きくて、聞こえてしまっただけですよ。」


僕「・・・・・・・。」


赤服のインカムは・・・

設定した周波数だけでなく・・・

近くで発信している周波数を全て受信出来る特殊なインカムか??


僕「・・・・・・・・。」



男達の場所に到着しました。

赤服が彼らを見て話します。


男達を見ると・・・

皆、ガタガタと震えています。


赤服「みなさん。お久しぶりです。」

赤服「ずいぶん探しましたよ。」

赤服「それにしても、なんとまあ〜無様な姿で・・・」

赤服「それでも、一時は私達の所にいた人達の姿ですか・・・」

赤服「情けないですね。」



男A「ち、違うんです。」

男A「一時は捕まりましたが、容易に逆転する事は出来ました。」

男A「ただ、こいつらの一人が、赤服さんの名前を出したので、赤服さんの知り合いかと思い、あえて何もしなかっただけです。」

男A「赤服さんのお知り合いなら、手出ししない方が良いと思いまして。」


赤服「・・・・・・・。」

赤服「昔は、そのような言い訳などしない潔い人だったのに・・・」

赤服「とことん、落ちぶれてしまいましたね。」

赤服「逃げ回ると、心も荒んでしまうのですかね。」

赤服「それに、この方達に勝った、負けたなんてどうでもいい話です。」

赤服「何故、私達から逃げたのですか??」

赤服「それも、集団で。」

赤服「それ相当の手続きをすれば、一般人になる事も出来たのに。」



男A「・・・それは。」

男A「・・・・・・。」


赤服「まぁ〜報告もせずに荒稼ぎをしていたのが、バレただけでなく・・・」

赤服「仲間を売ったのが分かってしまったら、逃げ出したくはなりますよね。」



男A「・・・・・・・。」


赤服「それでも、その時に正直に話し、謝罪をすれば、これからの処遇よりは、はるかに軽かったのに・・・」

赤服「本当にバカな事をしたものですね。」



男A「ち、違うんです。」

男A「罪を償いたいと思い、それには金で解決をするしかないので、金を貯めてから謝罪に行くつもりだったのです。」


赤服「その為に、逃げ出して別の場所で荒稼ぎをしてたのですか??」

赤服「それは、本末転倒ですよ。」

赤服「私が来るまでに、時間はあったはずです。」

赤服「もう少し、上手な言い訳を考えていると思っていたのに・・・」

赤服「貴方には失望しました。」

赤服「でも、貴方達には驚かされましたよ。」

赤服「貴方達、下級が逃げてもすぐに把握できると思っていましたが・・・」

赤服「ここまで逃げ通せたなんて・・・」


赤服「逃げ回るのだけは、上級でしたね。」

赤服「お見事でした。」



男A「す、すみませんでした!!」

男A「改心します!!」

男A「二度と逃げ出しません!!」

男A「どんな所にも行きます。」

男A「すみませんでした!!」

男A「すみませんでした!!」



赤服「・・・・・・・。」

赤服「それは困りましたね。」

赤服「貴方は私が来た意味を分かっていないのですか??」



男A「・・・・・。」


赤服「私が来たという事は、決定が下されたという事です。」

赤服「私の別名を知っていますよね。」

男A「・・・・はい。」

赤服「なら、私が来た意味を理解し・・・」

赤服「諦めなさい。」



男A「・・・・・・。」


僕は・・・

赤服と男Aとの、あまりにも違う世界の会話を聞き・・・

呆然としてしまいました。


赤服の仲間の6人が、近づいて来ました。

Aの言う通り、橋田に近い雰囲気を漂わせています。


男の一人が、赤服に小声で話をしています。

赤服は頷きました。


赤服「さて・・・」

赤服「みなさん・・・」


「出発の時間ですよ。」



男達「ザワ・・・」




男6人が、有無を言わさず男達を連れていきます。


男B「す、すみませんでした!!」

男C「許して下さい!!」

男D「い、嫌だ〜〜!!」



男達が一斉に悲鳴に近い言葉で、懇願を始めました。


「助けて〜〜!!」

「許してください〜〜!!」

「お願いします〜〜!!」


男達が連れていかれた後も・・・


懇願し続ける・・・


男達の声が・・・



倉庫内まで・・・


響き渡りました。

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