ビックリした!!

ある駅で調査をしていたら、「トランさ〜〜ん!!」と大声で呼びながら走り寄って来る、元依頼者さんに遭遇しました。

お互いに地域が違うのに、出会うのはすごい偶然でした。

元依頼者さんもビックリして「トランさ〜〜ん!!」と大声で思わず呼んだのでしょうが、周りが僕をジロジロ見てきました。

そりゃ〜「トラン」なんて変な名前だと、何だこいつと思って、僕を見ますよね・・・

元依頼者さんは、元気に次の人生を歩んでいるようで嬉しかったですが、元依頼者さんと別れた後、周りの目線が気になって、監視場所を変えてしまいました。

以前も、同じような事がありましたし、こういう偶然ってたまにあるから不思議ですよね・・・

ではでは・・・


黒田を阻止せよ!!結婚式まで後5日(34)


A「ト、トラン。大丈夫か?」

A「トランが、あそこまで緊張して話しているのを久しぶりに見たぞ。」


B「橋田と話すだけでも、緊張するからな・・・」


僕「ああ・・・話はついた。」

僕「何とかなったよ。」


僕は、AとBに橋田との会話を伝えました。


A「・・・・・・・・・。」

B「・・・・・・・・・。」



A「橋田の奴、相変わらずのレベルだな。」

A「橋田クラスとは、戦いたくはないな。」


B「でも、あいつらを小物だと言っているけど、本当か?」

B「かなりの奴らだったぞ。」

B「本当はそれなりのレベルだけど、橋田なりの言い方で、この世界に近づくなとの優しさなんじゃないか?」


僕「・・・それは分からない。」

僕「ただ、僕らでは強敵だったけど・・・」

僕「橋田なら、あいつらは小物レベルなのは確かだ。」


A「・・・・・・・・。」

B「・・・・・・・・。」



僕「今回は橋田に助けられた形になったな。」

僕「僕らは戦う事は出来ても、後始末が出来ないとの教訓になった。」

僕「これが素人の限界なんだ。」

僕「今回は、後先を見ずに動きすぎた。」

僕「もし橋田と話がつかなかったら、どうなっていたかと思うと・・・」


僕「ゾッとするよ。」


A「海か山に捨てるか・・・」

A「解放して、復讐されるかの選択しかなかったからな。」


B「確かに・・・」


A「後は、黒田がどうなるかだな。」

A「もし回収されなければどうするんだ??」


僕「・・・その時に考えよう。」

僕「でも、単に解放する事は出来ないだろうな。」

僕「こちらに歯向かう事が出来ないぐらいのカードを、持つしかないな。」


A「・・・・・・・・。」

B「・・・・・・・・。」



僕らは、男達の元に戻りました。


男達は回復したのか・・・

皆、僕らに悪態をついています。


男B「おまえら〜〜!!」

男B「顔は、きっちり憶えたからな!!」

男B「お前らの家族、知り合いを含め、ぜ〜〜んぶ、ぐちゃぐちゃにしてやるからな!!」


男C「トラン〜〜!!」

男C「お前の素性は分かっているんだ!!」

男C「一生をかけて、お前を潰すからな〜〜!!」


男D「お前らだけでなく、幸枝という女もぐちゃぐちゃにしてやるからな〜!!」

男D「車の中で震えていた女もだ〜〜!!」

男D「これから、まともに生きれるとは思うなよ〜〜!!」


男E「てめ〜〜ら!!」

男E「俺らが全員だと思うなよ!!」

男E「俺らにはまだまだ仲間がいるんだ!!」

男E「お前らの人生終わったな!!」


僕「・・・・・・・・。」

A「・・・・・・・・。」

B「・・・・・・・・。」



僕「やっぱり、僕らでは踏み込んではいけない奴らだったな・・・」


B「さすがにビビるな・・・」

B「今回は、橋田に感謝するしかないな・・・。」


A「こいつら、俺らが処理が出来ないと踏んで、ほざいているのか?」


僕「恫喝して、怖がらせ、ビビらせて解放させようとしているんだろ。」


男A「おい!!お前ら!!」


僕「・・・なんだ??」


男A「お前ら、俺らをどうするつもりだ!!」

男A「どうせ、俺らを処理する覚悟なんかないんだろ!!」

男A「今すぐ解放するなら、お前らの勝ちで俺らは引いてやる。」

男A「お前らの勝ちに免じて、何もしないと約束してやる!!」


男A「だがな・・・」

男A「俺らの処理を一歩でも間違えて生かしておくなら・・・」

男A「俺らは必ず、お前らとその周りを含めて、落とし前をつけるからな!!」

男A「俺らを殺す勇気がないのなら・・・」


男A「今すぐ解放しろ!!」


男A「それがお前らの、唯一生き残る道だ!!」

男A「これから恐怖を感じながら、生きたいのか!!」


僕「・・・・・・・・・・・。」

僕「・・・解放したら、二度と俺らには関わらないと約束出来るのか??」


男A「当然だ!!」


僕「素人に、ここまでコテンパンにやられて、恨みはないのか??」


男A「・・・・・・・。」


僕「俺らに、「ごめんなさい。すみませんでした。」と土下座出来るのか?」


男B「ふ、ふざけるな〜〜!!」

男B「てめ〜ら!!ぜって〜始末してやる!!」



僕「・・・だそうだけど、こいつらをまとめれるのか??」


男A「・・・・・・・・。」


僕「そんな見え透いた交渉に意味は無い。」

僕「交渉でもないな。それはただの恫喝だ。」

僕「どう考えても、解放したら俺らに復讐するだろ??」

僕「お前らのプライドにかけて。」

僕「いや・・・プライドというよりは、復讐心だな。」


男A「だからといって、俺らを始末する勇気はないだろ!!」

男A「どうせ、解放するなら今の方が、お前らの為だぞ。」


僕「どう為なのかは分からないが・・・」

僕「お前らの処遇は、もう決まっているんだ。」


男A「・・・警察にでも突き出すつもりか??」


僕「俺らも、今回はかなりの事をやったんだ。」

僕「そんな事をしたら、俺らも捕まるさ。」

僕「それに、お前らが捕まったとしても、何年か先には出てくるだろう。」

僕「出てきたら、お前らは、何年たっても恨みで俺らに復讐するぐらいは、普通にするだろうな。」

僕「そんな怖い思いもしたくないんでね。」


男A「・・・なら、どうするつもりだ。」


僕「・・・・・・・・。」

僕「お前ら・・・」

僕「北の者だろ??」


男達「ザワ・・・・」


僕「いや・・・北から逃げ出した奴らだろ??」


男A「・・・・・・!!」

男A「お、おまえら!!」

男A「やっぱり素人ではないな!!」



僕「・・・正真正銘の素人だ。」

僕「それは、明言しておく。」

僕「お前らは、素人に負けたんだ。」


男A「・・・・・・・。」


僕「ただ・・・運よく知り合いがいてな。」

僕「お前らを回収してくれる事になった。」


男A「な、なに〜〜!!」

男A「何処の奴らだ!!」



A「お前らを回収するのはな・・・」


A「赤服のブーツだよ〜〜ん♪」


男達「ザワ・・・」


男達「あ、赤服・・・」

男達「あ、あいつが・・・」



男達の顔色が変わりました。


赤服のブーツ・・

よほどの人物なんだろうか・・・

こいつらの世界では、有名人なのか??


男A「お、おまえら・・・」

男A「赤服と知り合いなのか??」


僕「・・・・その、赤服をすぐに動かせる奴と知り合いだ。」


男A「・・・・・・・・!!」

男A「お、おまえ・・・」

男A「本当は何者だ!?」



僕「だから・・・ただの一般人さ。」


男A「う、嘘だ〜〜!!」

男A「お、俺らが悪かった!!」

男A「た、頼む!!」

男A「見逃してくれ!!」

男A「か、金なら払う!!」

男A「本当に、おまえらには何もしねぇ〜〜!!」


男A「約束する!!」

男A「赤服を呼べるお前らに何かする事なんか、出来るはずがねぇ〜〜!!」

男A「頼むから・・・」

男A「頼むから・・・」

男A「見逃してくれ〜〜!!」

男A「頼む〜〜〜!!」


他の男達も、喚き、懇願して来ました。

ただ一人・・・

黒田だけは、何が起こっているのか、分かっていない顔をしていました。


A「・・・す、すごいな。」

A「俺らにとっては強敵だったこいつらが・・・」

A「捕まっても、威勢が良かったこいつらが・・・」

A「ここまで変わるなんて・・・」


B「赤服のブーツの名前を出しただけで、こうまで変わるなんて・・・」

B「とんでもない奴が来るみたいだな。」


A「ト、トラン・・・俺らは大丈夫なのか??」

A「俺らも回収されちゃったりして・・・」

A「それで、海とか山に沈められちゃったりして・・・」


僕「・・・・・・・・。」

僕「ここは、橋田を信じるしかないだろう。」

僕「赤服のブーツが来るのに、約束を守らず僕らがいなかったら・・・」

僕「それこそ、探されてすぐに回収されるぞ。」


B「そうだな・・・」


A「今日は、覚悟がいる事ばっかりだな・・・」

A「まぁ〜こつらよりはましだとは思うけど・・・・」


男A「頼む〜〜!!」


僕「・・・・・・・。」


僕「無駄だ!!」


僕「ここまでの事をしといて、それぐらい分かるだろ!!」

僕「もう少しで赤服が来る。」

僕「それまで・・・」


震えていろ!!


男達「た、頼む〜〜!!」

男達「見逃してくれ〜〜!!」

男達「許してくれ〜〜!!」



男達の悲痛な叫びが続きました。


それから暫くして・・・

倉庫に向かって、ライトを付けた車が来るのが見えました。


A「トラン!!」

A「車が来たぞ!!」

A「一台だけど、小型のバスみたいだぞ!!」


僕「赤服のブーツだろうな・・・」


小型のバスは、倉庫前に止まりました。

車内には、数人の人影が見えます。


ドアが開き・・・

男が一人降りてきました。


こいつが・・・赤服のブーツか・・・


想像をしていた、イメージとは違い・・・


男は小柄で・・・

痩せていました。


橋田とは、正反対のイメージです。


男は・・・

影があるというか・・・

オーラがあるというか・・・

一目で一般人ではないと分かる、陰湿な雰囲気を漂わせています。


A「あいつ・・・」

A「本当に赤い服で、ブーツだ。」


僕「A!!静かに!!」


B「・・・・・・・。」



Bは、異様な雰囲気の男に息を吞んでいます。

男は俯きながら、僕らの方に向かって歩いて来ました。


僕「・・・・・・・・・。」

A「・・・・・・・・・。」

B「・・・・・・・・・。」


歩いているだけの、男の姿なのに・・・

本能なのか、警戒心が働いてしまいます。


男「・・・こんばんは。」


男「これはこれは、三人ともおそろいで。」

男「わざわざ、出迎えありがとうございます。」

男「貴方が、Aさんで、そちらがBさん・・・」

男「そして貴方がトランさんですね。」



僕「・・・・・・・・。」



男は僕らの顔を見るなり、名前を言い当てました。

僕らの事は・・・全て把握しているという念押しか・・・


男「初めまして・・・」

男「私の事は・・・」

男「赤服とでも呼んで下さい。」

男「宜しくお願いします。」



僕「・・・・・・・・・。」


僕「よ・・・よろしく。」


僕は、すぐには声が出ませんでした。

Aを見ると、震えていました。

Bも顔がこわばっています。


何なんだ・・・

この緊張感は・・・


僕「・・・・・・・。」


ああ・・・

分かった・・・

僕がこの男に抱いているのは・・・


恐怖心だ・・・



小柄で、痩せている男なのに・・・

敬語で話しているのに・・・

僕は・・・

この男が・・・



怖い!!



男「さっそくですが・・・」

男「彼らと面会したいのですが・・・」

男「どちらにいるのでしょうか??」


痩せた顔に似合わず・・・

ギョロギョロと大きな目を見開いた赤服が・・・

僕に・・・


問いかけました。

〔クリックしてほしいです。〕


こちらもよろしくお願いします。

トラン探偵事務所ブログ