黒田の話はないです。

すみません。

深夜、調査終わりに田舎道を走行していると、道路の端で自転車が倒れているのを見ました。

あれ??って思って自転車付近を見ると、人が倒れています。


「・・・・・・・・。」


見ちゃった。。。

見っちゃったよ・・・

疲れ果てているから、すぐに寝たかったけど・・・

見ちゃったよ・・・

見てしまったよ。

気づいてしまったよ・・・

何で気づいてしまったんだろう・・・


場所的に、こんな深夜に他の車が走行するかも微妙な田舎道。

倒れている人は、ピクリともしません。


「・・・・・・・・。」


見なかった事にしたいけど・・・

さすがに無理だな・・・


覚悟を決めて、車を止め・・・

倒れている人を確認します。

倒れていた人は、お婆さんでした。


「大丈夫ですか〜!!」

「意識ありますか〜!!」

「声が聞こえますか〜〜!!」


と、何度か話しかけるとピクリと動きました。

「お、生きてる。」

お婆さんは、痛そうな顔をしていますが、話す事は出来ない感じでした。

「大丈夫ですよ〜救急車呼びますね〜」

と、声かけを続けながら、生きているので119番をして、救急車を呼びました。


結構寒いので、車に積んである仮眠用の寝袋をお婆さんにかけ・・・

怪我を見ると、見た限りは擦り傷ぐらいで、手足の骨折は無し。

流血している箇所も無し。

ただ、腰を痛がっていました。


車にひかれたかなと、道路を見ますが、車の部品が落ちてもいないし、ひいたにしても、ちょっと道路の端過ぎです。

自転車を確認しましたが、フレームが曲がっているとか、破損している箇所もありません。

自転車の前輪が、溝に落ちていたので、多分走行中に、前輪が溝にはまり、転倒して動けなくなった感じでした。


10分ほどすると救急車が来ました。

救急隊員に、状況を説明していると・・・

パトカーがやってきました。

こういう場合は、消防に連絡をすると、消防から警察に通報がいくんですよね。

お婆さんは救急車で搬送されましたが、僕は警察に状況説明をしないといけません。

警察官は二人いました。

一人の警察に状況を説明をしていると、もう一人の警察が、なにげな〜〜く、なにげな〜〜く、だんだんと僕の車の前に移動して、なにげな〜く、でも明らかに車の前を見ているんですよね。

僕がひいたか、確認しているんです。

で、話している警察が「ちょっとこちらに」って言って、なにげな〜く、少し移動して、僕が車を背にするように誘導して、僕は車が見えないようにしながら話すんですよね。

まぁ〜そういう展開にはなるよな。とは納得は出来るのですが・・・

あまりいい気はしません。

で、状況を説明している途中に、話している警察官が目線を、僕の後に向け、軽くうなずくんですよね。

まぁ〜ぶつかった後は見られないみたいな、ジェスチャーをもう一人の警察官がしたんだと思います。

でも、それでも僕を疑っている感じで、さらに話しかけてきます。

で、仕方ないので、僕がドライブレコーダーを見ますか?

と言うと、「早く言ってくださいよ〜。」と半笑いで答えます。


だって、車内見せたくなかったんだもん。余計めんどくさくなるかも、しれないんだもん。とは言えず、「ちょっと待ってて下さい。」と言って、車のドアを開けると、やっぱり、べったりと後ろに警察官がついてくるんですよね。

まぁ〜僕が犯人で逃亡されてたら大変だから、後ろにべったりついて、逃亡しそうなら止める段取りなのは分かりますが、やっぱりいい気はしません。

さらに、「暗いでしょう〜」とか言いながら、懐中電灯を車内に向けます。

でも、照らしている場所は、明らかにそこはドライブレコーダーじゃありません。

それは親切じゃなく、車内を見たいだけでしょ。と心の中でつぶやきながら・・・

助手席を照らしたり、何気に後部座席まで照らしています。

はい。さっきまで調査をしていて、車内は片付けていません。

カメラがゴロゴロ、へんな受信機もあり、後部座席は言えませんが、いかにも怪しいのがわんさかあります。

「へ〜〜いろんな物がありますね〜〜〜」とか、わざとらしく警察官が聞いて来ます。

僕は聞こえないふりをして、内部バッテリー付のドライブレコーダーを取り出し、その時の状況をお見せしました。

映像には、自転車が倒れていて、お婆さんも画像が粗いですが確認出来、僕が車を止めて、お婆さんに駆け寄る、模範的な善意の姿が写っていました。

僕が、「前輪が溝にはまっているから、お婆さんが自ら溝にはまって、転倒したんじゃないですか?」って言うと、「そのようですね〜ありがとうございます。」とようやく言ってくれたので、「じゃぁ〜僕行きますね。」と車に乗ろうとすると、「あ、通報者なので免許証とか見せて頂けますか?」と言ってきました。

まぁ〜それはそうなので、免許証をお渡しすると、もう一人の警察が受け取り、パトカーに入っていきました。

はい。PATシステムで照会ですね。

お婆さんをひいてはいないと分かったけど、車内を見て怪しいと判断したんですね。

僕の側にいる警察官は、「車内にいろんなのがありますが、なんですか〜〜?」と半笑いで聞いて来ます。

模範的な善意の人なのに、警察官も任務だとは分かりますが、なんでこんな目にあうのだろうかと思うと、やっぱり嫌な気分になります。

「カメラとか色々です。」とか言うと、「それは?これは?」とか色々と質問をしてきます。

こういう場合は正直に答えたほうがいいので、答えていきますが、僕が見ても怪しい物が満載なので、警察官は、僕を疑っているのが分かりました。

その時、パトカーにいた警察官が戻りました。


僕はさすがにイライラしていたので、思わず「アルファベットも無かったし、00ですよね。」

と言ってしまいました。

警察官二人の目が変わるのが分かりました。

しまったと思いましたが、しかたありません。


00というのは、「該当なし」で、アルファベットは、例えば「A号」とか言うのは「犯罪歴あり」という意味です。

他にも01が殺人とか、B号は指名手配とかいろいろあります。

当然、普通の人は知りません。


警察官が、「え〜〜ご職業はなんですか?」と聞き、もう一人の警察官がなにげな〜く、僕の後に回ります。


僕「・・・探偵です。」

警察官「ハハハ〜〜」

僕「本当です。」

警察官「・・・・・・。」

警察官「車内確認していいですか?」

僕「どれだけでもどうぞ。」


警察官はトランクまで開けて車内を確認します。

でも、探偵だと伝えた後だと、警察も機材を見れば見るほど、探偵だと納得してくれます。

今までの職質もそうでした。


警察官「本当に探偵みたいですね。」

僕「後、これを見て下さい。」


僕はめったに使わない、伝家の宝刀、今まで貰った警察関係の名刺をお見せします。

その中には、かなり上の方の名刺もあります。

変な事に使うな。と釘を刺されている名刺です。

警察官は無言で名刺を見ます。


僕「そういった方々ともお知合いです。」

警察官「そ、そうでしたか!!」

警察官「失礼しました!!」


と態度が変わり・・・

ドライブレコーダーのデータはとりあえず、消さない事をお伝えして、警察官からやっと解放されました。


警察官のしている行動は、すごく当然の事で、こうやって犯罪を未然に防ぐ努力をしているので、立派な行動だとは思います。

でも、模範的な善意の僕なのに、何故こんな目に合わないといけないのかと思いながら、仮眠を取る為に、満室ばかりのラブホテル街をさまよっていました。


〔クリックしてほしいです。〕


更新しました。
トラン探偵事務所ブログ