【美人局】
美人局(つつもたせ)とは、夫婦が共謀し行う恐喝または詐欺行為である。妻が「かも」になる男性を誘って姦通し、行為の最中または終わった瞬間に夫が現れて、妻を犯したことに因縁をつけ、法外な金銭を脅し取ることである。また、妻でなく、他の女で同等行為に至った場合でも類推される。
美人局 - Wikipedia

喧嘩








これって、昭和の話のようなイメージを持っている方もいるかもしれませんが・・・

今でもたまに相談はあります。

ある男性からの相談で、交際相手女性のご主人から慰謝料を請求されているとの相談がありました。

それは自業自得だし、次回からは既婚者と関係を持つのはやめましょうね〜ってお話をする場合が多いのですが、話を聞いていると疑問符が沢山出てきました。

男性は出会い系で女性と知り合ったのですが、出会い系で女性の募集内容が、「私は既婚者だけど、男性と出会いを求めており、出会う条件は、男性も既婚者である事」だったそうです。

お互いに深い入りしないとの考えから、このような募集をするのは理解できるのですが、男性は本当は独身だったのですが、女性のプロフィールが気に入り、既婚者のふりをして女性の募集に応募した所、見事に会う事が出来て、会った日に関係を持ちました。

男性は、女性から家庭の事を聞かれ、「子供は二人いる。」と話したそうです。

また、何処の会社に勤めているかも執拗に聞かれたけど、男性はとっさに嘘の〇〇会社を話したようです。

で・・・

2回目のホテルから出たところ、ご主人が待ち構えており、話合いになったそうです。

ご主人の要求は、「3日以内に50万払え。」だそうです。

それで、「奥さんにも、〇〇会社にも言わない。」だそうです。

「子供が二人いるなら、離婚はしたくないだろう。」だそうです。

おかしいと思いませんか?

奥さんの浮気が発覚したら、普通は尋常ではいられなくなります。

取り乱したり、殴りかかる人もいます。

男性に対しての怒りもあると思いますが、奥さんに対しての怒りもあると思います。

修羅場になるのが普通です。

なのにその場で示談交渉。

さらに、慰謝料は50万と少額、無理すれば払える額。

女性は、何故か無言で、少ししたらご主人の車に乗り込み出て来ない。

それよりも、メールでは残しておらず、女性に話しただけなのに、「子供が二人いる、〇〇会社に勤めている」事を何故、ご主人は知っているのでしょうか?

男性は、それでも、金の工面に10日ほど必要だと説得し、必ず連絡をすると約束をして、電話番号を伝え、免許の写真を取られて解放されましたが、男性も疑問に思ったとの事でした。

そして、僕に相談に来ました。

僕「・・・・・これは美人局のような感じですね。」

男性「やっぱりそう思いますか!!」

僕「でも、200万とかならともかく、50万ならやり合うのも大変なので、示談書をしっかり交わして、支払った方が楽かもしれませんよ。」

僕「100万とか200万とかだと、こちらは弁護士に相談する可能性がありますからね。」

僕「あちらも、それを見越して50万円との絶妙な金額を提示しているのでしょう。」

僕「本当に美人局だったとしても、今の内容では美人局だとの証明は出来ないので、あちらの方が圧倒的に有利です。」

僕「夫婦の美人局を証明するのは、かなり厳しいです。」

僕「過去にも同様の事を複数回しているとか証明しないと、裁判になってもこちらの言い分は聞いてくれません。」

僕「あなたは、出会い系の募集内容で女性が既婚者だと認識して、関係を持った証拠は、あちらにはありますし。」

僕「あちらは、あえて既婚者だと記載して、こちらの逃げ道を無くしているのだと思いますが・・・」

男性「・・・・・・・・・・・・。」

僕「本当の夫婦でないのであれば、勝ち目はありますが・・・」

男性「・・・・調べて貰えませんか?」

僕「本当の夫婦だったら勝ち目薄いですよ。」

僕「それに調査費用・・・かかりますよ。」

男性「どうせ50万取られるなら、調査にお金をかけた方がいいです。」

僕「分かりました・・・でも・・・賭けになりますよ。」

僕「調査費用と慰謝料、両方の出費になる可能性高いですよ。」

男性「・・・覚悟の上です。」

運が良かったのは、男性の記憶力が良く、男性を特定出来る情報を持っていた事でした。


一週間後・・・

僕「男性の事が判明しました。」

男性「どうでしたか!?」

僕「賭けに勝ちましたね。」

僕「二人は夫婦ではなく、男性は別に結婚をしていて、家族で暮らしています。」

男性「や、やった〜〜!!」

僕「これで、不貞行為はなくなりましたので、男性に慰謝料を支払う事はなくなりました。」

男性「明後日、会うのでガツン!!と言ってやります。」

僕「あまり追い詰めすぎないようにして下さい。」

僕「そういう輩は、関わらないのが一番です。」

男性「分かりました。」


二日後・・・

男性から電話が来ました。


男性「勝ちました!!」

僕「それは良かったですね。」

男性「男の本名と、自宅を言った途端、震えあがってました!!」

男性「慰謝料の支払いをしないのは勿論、口止め料として、逆に70万取りましたよ!!」

僕「・・・・・・・・・・・・。」

男性「数日以内に振り込まれます。」

男性「本当にありがとうございます。」

僕「出会い系で知り合った男女が、美人局を考えた感じでしたか?」

男性「そうです!!その通りです!!」

男性「今後二度とやるなと、ガツンと言ってやりましたよ!!」

男性「もしやっている事が分かったら、徹底的に追い詰めるって、言ってやりました!!」

僕「・・・・・・・・・・・・・・。」

僕「これ以上は追い込まない方がいいですよ。」

僕「振り込みがあったら、それで終わりにした方がいいです。」

僕「逃げ道を作ってあげないと、逆に追い込まれますよ。」


男性「なんか、正義感ってこういう感じなんですね。」

男性「すごく、興奮しています。」


僕の話は聞いていないようで、一方的に武勇伝を語っていきました。


男性「これからは、出会い系のパトロールをやっていきます!!」

僕「いや・・・それはやめた方が・・・」

男性「他にも、美人局をしている奴らは必ずいるはずなので、そいつらを追い詰めていきます!!」

男性「その時には、またお願いします!!」

僕「いや、今回は本当に運が良かっただけだから・・・」


男性「俺も探偵になろうかな〜〜!!」

男性「才能があると思うんだよな〜〜!!」

僕「・・・・・・・・・・・・・・。」


男性「また、連絡しますね!!」

男性「ありがとうございました!!」


ガチャ!! プープープー・・・

僕「・・・・・・・・・・・・・・・。」

痛い目に合わなければいいんだけど・・・


それから数か月後・・・

男性「トランさん!!助けて下さい!!」

男性「本当の夫婦の奥さんと関係をもって、ご主人から慰謝料を請求されました!!」

僕「・・・また、美人局みたいな感じですか?」

男性「それが・・・そうじゃなくて、奥さんは家を追い出されて、俺と結婚するって言っているし、ご主人の弁護士から、自宅と会社に内容証明を送られてしまいました〜〜!!」

僕「・・・慰謝料払って、奥さんと結婚したら?」

僕「お金払えば、奥さんと結婚出来ると考えたら、安いものですよ。」

男性「美人局の女だと思って関係を持っただけで、本気じゃないんです〜〜。」

男性「助けて下さい!!」

男性「出会い系のやり取りや、メールのやり取りは全て押さえられているみたいなんです!!」


僕「・・・そのご主人も浮気をしているとかじゃないと、無理だと思いますよ。」

僕「一回勝ったぐらいで、調子に乗るからこうなるんですよ。」

男性「なんとかして下さい〜〜!!」

僕「弁護士を雇い、やり取りを押さえられ、貴方の自宅と会社まで調べ上げているのであれば、他にも証拠は持っているはずです。」

僕「いくら僕でも、その状況をひっくり返すのは無理ですよ。」

僕「今は探偵に連絡をするのではなくて、弁護士を探すのが先決だと思いますよ。」

男性「そ、そんな〜〜!!」

僕「交際期間も短そうだし、高額な慰謝料にはならないので、何とか示談でまとめた方が、あなたの為だと思いますよ。」

男性「・・・・・・・・・・・・。」

男性「正義の為だったのに・・・」

僕「・・・・・・・・・。」

僕「ご主人を不幸にしているので、それは正義じゃないです。」

僕「ご主人からしたら、貴方は悪人ですよ。」

男性「・・・・・・・・・・・。」

僕「後は、法的な解決しかないから、誠心誠意謝罪をして、少しでも慰謝料を減額するようにするしかないと思います。」

男性「・・・・・・・・・・。」

他にもいろいろ言われましたが、無理な事は無理なので、説明をして電話を切りました。

出会い系トラブルは他にもいろいろありますが、この男性は、一度の成功に味を占めて、勘違いしちゃったかな〜と思いますね。

自業自得との言葉が、頭に浮かびました。

みなさんも気を付けましょう。

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