移動する事もなく、突然ある日、ある場所で27時間30分の休日が出来ました。

普段バタバタしていると、ふと時間が出来ると何をしていいのか分からないですよね。

僕も同じで、とりあえずホテルで目覚ましをかけずに、寝たのですが・・・

朝の4時には目が覚めてしまい・・・

今日は久しぶりの休日なんだから、寝ないと・・・寝ないと・・・

と思っていると、逆に寝れなくて、5時には諦めて起きて、相談メールの返信をしていました。


7時から、朝ごはん付きのホテルだったので、朝ごはんを食べに行ったのですが・・・


10日以上滞在していたのですが、相変わらず同じメニュー・・・

10日間で違ったメニューといえば・・・

鮭が、白身魚に1度、変わっていたのと・・・

ソーセージがいつもはボイルだったのが、1度だけ焼きソーセージだった事があり・・・

その時は、同じ長期滞在者の人達と、焼きソーセージの取り合いでしたが、負けてソーセージ無しの朝食でした・・・


しかし、なんと今日も、その待望の焼きソーセージの日!!


長期滞在者さんとの死闘の末、取り合いに勝ち・・・

睨まれながらも、最後の1個をお皿に入れ・・・


後は、お決まりの鮭の切り身と、卵焼き、ほうれん草、サラダに、パンをお皿に入れて・・・

もくもくと食べ、また部屋に戻りました。


まぁ〜1泊朝食付き駐車場無料、4780円のホテルなので、朝食のメニューに文句なんて言えないですけどね。


9時頃までは、相談メールの返信を黙々として・・・

ある程度きりが付いたので、朝風呂に入り・・・

映像のチェックをしたり、元依頼者さんや、他の今の依頼者さんからの電話のやり取りをしていたら・・・

気づくと、12時を過ぎていました。


「これ以上ホテルにいると、部屋の掃除をする人に迷惑かけるよな・・・」


と思い・・・

行く場所もなかったのですが、とりあえずホテルを出ました。


「とりあえず、お昼でも食べに行こう〜〜!!」


と、スマホで検索をすると・・・

なんと、郷土料理の有名な所がありました。


「よし!!」

「今日は贅沢をするぞ!!」


と、その場所に行ったのですが・・・

入口のメニューを確認すると・・・

最低の料理でも、2980円から・・・


「・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「まぁ〜なんだな・・・」

「腹に入れば、なんでも一緒だよな・・・」

「高い料理を食べても、出る時は一緒なんだよな・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「よし!!」

「すき屋にしよう!!」


と・・・

目的地を変更して。

すき屋で、牛丼を食べました。


時計を見ると、13時30分・・・


「さてと・・・」

「これから何をしよう・・・」


久しぶりの休日なので、何をしていいか分かりません。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「よし!!」

「観光しよう!!」


と、スマホで近くの観光地を検索しました。


僕は仕事柄、全国を移動していますが、その場で調査はしても、観光をした事はほとんどありません。

依頼者さんに、「せっかく来たのに」とか言われる事もありますが、一人で観光してもつまらないというのもあり・・・

また、時間もなく、あっても人混みは警戒心が働いて神経が磨り減るので、仕事以外では行かないようにしています。


でも・・・

この日はちょっと違いました。


新しく買い換えたデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)を、調査でほとんど使っていなかったので、試しに観光で撮影しようかなって思いました。


で・・・

いそいそと、観光地に行きました。

なんか一人旅をしている気分になり、ちょっとワクワクです。

カシャカシャと、観光名所をデジイチで撮影していたのですが・・・


「すみません・・・」

と・・・

声をかけられました。


振り向くと、20代半ばぐらいの女性でした。

「写真を撮って頂けますか?」

と・・・

僕に言いました。


女性を見ると一人で、他に友人や恋人や夫はいないようでした。


みなさんは、この時・・・

どうしますか??

「はい。いいですよ。」

と言う人がほとんどでしょう。


でも、僕は・・・

そう言う前に辺りを見渡してしまいます。


近くにいる人・・・

望遠で撮影できる範囲の人を見渡します。


40代後半ぐらいの男性と、30代前半ぐらいのカップルが、こちらを見ていますが、行動から一般人と判断しました。


でも、この20代の女性には何かが、引っかかる感じがしました。

しかし、断る理由もないので、写真を撮る事にしました。


僕「はい。いいですよ。」


女性「ありがとうございます。」


僕「何処をバックに撮りますか??」

と言いながら、手を出しカメラを受け取ろうとしますが・・・


女性「ちょっと待って下さい。」

と言ったかと思うと・・・

先ほどの40代の男性と、30代のカップルに近づいて行きました。


あっ知り合いだったんだ・・・

と納得したのですが・・・


なんと・・・

男性はその場所で動かず・・・

カップルの女性と、僕に声をかけた女性だけが戻ってきました。

カップルの女性が僕にカメラを渡します。


カップル女性「すみません。お願いしますね。」

女性「お寺をバックにお願いします。」


と言いました。


女性二人が仲良く並びます。


男性は・・・

こちらを見ていますが、別段怪しい行動はしていません。

身なりはかなりいいので、金持ちでしょう。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


あっそういう事か・・・


これは・・・あれだな・・・

この女性は・・・

アリバイ工作員だな・・・


不倫旅行をする時に・・・

ご主人には、女友達で旅行をすると嘘を言って・・・

女友達と旅行したとのアリバイに・・・

こうやって、女性二人で写真を撮るんだろうな・・・


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


これ・・・すごく依頼料かかっているだろうな・・・

男性はやっぱり金持ちだろうな・・・


女性「お願いしますね。」


僕「・・・分かりました。」


カメラを構えると・・・

女性二人は、楽しいそうな顔をして、ポーズをしました。


・・・白々しいな。


僕「はい〜撮ります〜〜。」


カシャ!!


女性「ありがとうございます。」


女性がカメラを僕から受け取ります。


カップルの女性は、小走りに男の所に行くと・・・

また、腕を組んで、歩いていきました。


女性はそれを見守るように、後を付いて行こうとします。

僕は休日で時間があったのもあり、また興味もあったので女性に話しかけてしまいました。

結局めんどくさい事になってしまったので、後悔していますが・・・


僕「アリバイ工作も大変ですね。」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・!!」


僕を上から下までジロジロみて言いました。


女性「あなた・・・探偵ですか!?」


女性が辺りを伺います。


僕「初っ端から探偵って聞いたら、ダメじゃないですか?」

僕「もっと別の聞き方、探り方もあるのに。」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「それに・・・」

僕「僕が探偵で、カップルがターゲットなら、この場で僕が話しかけるのは、ご法度って分かりますよね??」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

女性「でも・・・」

女性「・・・ご法度って言うぐらいなら、探偵ですよね。」


僕「決め付けますね・・・。」

僕「証拠のない決め付けは危険ですよ。」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「まぁ〜ぶっちゃけ、彼女とはまったく関わりのない、休日の探偵ですけどね。」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「写真を撮るなら、最初から二人で声をかけた方が良いですよ。」

僕「一般の人でも怪しむぐらいのやり方は、頂けないですね。」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「ちょっと、気になったので・・・」

僕「それだけですので、じゃあ〜!!」


と・・・

その場を離れて観光をまた楽しんでいたのですが・・・


ふと女に目を向けると・・・

僕を撮影しているのを確認しました。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「まぁ・・・僕でも念の為に撮影はするよな・・・」

僕「久しぶりの休日で、ちょっと浮かれすぎたな・・・」


反省・・・反省・・・


でも、僕の姿を撮影されてそのまま見過ごす事は出来ません。

しかし、ここで撮影をしたのかを聞いても、白々しくとぼけるでしょう。

無理矢理カメラを確認する事も出来ません。


なので、こちらもカードを作って取引するしか方法は無くなってしまいました。


僕「めんどくさいな・・・・」


僕はオフでも小さめのビデオカメラは必ず携帯しています。

デジイチでも、動画撮影も出来ます。


僕は、風景を撮影しながら男性と女性が仲良く腕を組んで歩いている姿を撮影しました。

また、女が別の観光客に声をかけて、白々しく女性と2ショットを撮影している姿も撮影しました。

それも隠れてでなく、堂々と・・・(デジイチでは・・・)


当然、女は僕が撮影をしているのに気が付きます。

でも、カップルにその事を話す事は出来ないらしく、女は僕を気にしながらも、カップルの後を付いていきました。

結局観光が終わって、カップルは、高そうな外車に乗って移動しました。

当然、僕は乗り込む姿、車の撮影、車番の撮影をします。


女は、その車に一緒に乗り込む事はなく、別の車で来ているみたいでした。


女が僕に近づいてきます。


女「さっきから・・・撮影していましたよね?」


僕「さぁ〜??」

僕「観光地だから、撮影しても問題ないですよね?」

僕「あなたも、僕の方を撮影していたみたいですし・・・」


女「やっぱり・・・ターゲットはあの二人なんですか?」


僕「本当にあの二人が対象者でも、本当に違っていても、答えは「違います。」しか言えないですよね??」


女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女は困ったような、怒ったような、悔しいような、複雑な顔をしています。


僕「これでも・・・」

僕「こっちから、ちょっかいをかけてしまったので、悪いって気持ちはあるんだけどね。」


女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「そっちも仕事だから、僕を撮影するのは仕方ないけど・・・」

僕「でも、僕は撮影されるのは、大嫌いなんだ。」

僕「撮影されてしまったら、それを消去させる為にカードは持たないとね。」


女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「まぁ〜・・・」

僕「ちょっと気になって、声をかけてしまったのは悪いと思う。」

僕「でも、本当に僕は休日で、あの二人の事は一切知らないんだ。」

僕「あなたに声をかけられるまでは、意識すらしてなかった。」


女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「だからさぁ〜」

僕「お互いに、撮影したのを消去しない??」


女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「僕は自分が撮影されたのが、消去されたのを確認さえ出きれば・・・」

僕「こっちが撮影したのは、カメラを渡して、消去させる事を約束するよ。」


女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「悩んでも・・・選択肢は無いんじゃない??」

僕「あの二人の後を、いますぐ付いていかないとダメだよね??」

僕「あの二人に、撮影されたって言いたくないよね??」

僕「僕が、やろうと思えば、あの二人の素性を把握出来る、きっかけの証拠を持っているって分かるよね??」


女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

女「・・・・分かりました。」


僕「了〜解〜。」


僕は女からカメラを渡してもらい、僕を撮影した部分を消去しました。

逆に、僕のカメラを渡し、女は僕が撮影した映像を消去します。


僕「これで、お互いに何もなかったって事だね。」


女「・・・そうなりますね。」


僕「最初から、女性と二人で僕に声をかけていれば、こんな事にならなかったから、気をつけた方がいいですよ。」


女「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「変な事になってしまって、ごめんね。」

僕「じゃぁ〜頑張って下さいね〜〜。」


女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女は、僕を睨み付けながら車に乗り込み、慌てて車を発進させました。


僕「失敗したなぁ〜〜」

僕「これからは気をつけないと・・・。」


僕「でも・・・」

僕「あの人・・・」

僕「やっぱり、警戒心が足りないかも・・・」


僕「もう一台のビデオカメラでも・・・」

僕「撮影していたんだけどね。」


撮影した映像を確認します。


僕「この金持ちの男性は、いったいいくらで依頼したんだろう??」

僕「気になるな〜〜。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「あ!!」

僕「せっかく観光に来たんだ。」

僕「楽しまないと!!」


という事で・・・

この後は久しぶりの休日を満喫して、趣味の家電屋めぐりをして、温泉に入って、お酒を飲んで、楽しみました。


不倫旅行って大変だね。


ではでは・・・


「DV被害の告白、4」行きます。


※メディア関係の方で、この内容が気になりましたら、ご家族をご紹介します。(ご家族の許可を得てからになります。)

『メールはこちらから』




※この件に対する誹謗中傷は、申し訳ないですが遠慮なく削除します。

また、コメントを一時預かりにし、確認後公開する事もあります。


1、「DV被害の訴え」

2、「DV被害の訴え」

3、「DV被害の訴え」

4、「DV被害の訴え」

5、「DV被害の訴え」

6、「DV被害の訴え」

7、「DV被害の訴え」


よろしくお願いします。


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『トラン探偵事務所』

T也とぎくしゃくした関係のまま卒業式を迎えました。

式の後、私の所にT也が話しをしに来て、メールの内容と同じ事を話していましたが、私はもう怒りの感情は無く、失望と不信感の気持ちが大きかったので冷めた気持ちでT也の話しを聞いていました。

T也と連絡を取らなかった間、私は別れる事を考えていました。  

しかし、知り合った頃から、家族から冷遇され育った事、両親から妹とあからさまに差別をされ育った事。親の愛情を受けられなかった事。家に居場所が無くいつも寂しい思いをしていた事や、家に居る時が一番苦痛だと聞いていた事と、そんなT也が私と居る時に見せる、楽しそうな表情や、私と居ると嫌な事を全部忘れられる。もう絶対一人になりたくない、信じられるのは私だけだと言っていた事を考えると、一方的な別れ方は出来ませんでした。

別れたいと思いながらも、T也が傷つき、また1人になってしまう事を考えると心が痛みました。

もし、T也の育った家庭環境を知らなかったら、T也が普通の家族関係だったら私は迷う事無く別れていたと思います。

自分なりに少しでもT也を傷付けないで別れられないか考えました。

卒業後は今までのように毎日学校で会う事も無くなるし、T也も就職して自由になるお金も出来る事や、車があるので、好きな時に自由に出かけたり、交友関係も広がり新しい友達もできる。これまでとは違う付き合い方になると思ったので、白黒をハッキリする様な別れ方では無く、少しずつ距離を置きながら、友達の関係に戻る事を考えました。

いろんな事を考え、これがT也を傷付けないで別れる一番良い方法だと思いました。

T也と会わなかった間に他にも気持ちの変化がりました。

これまで、就職が決まってからも両親や姉、兄から、進学をするように何度も説得されていましたが、T也の事を考えるとそれは無理でした。
しかし、T也と別れる(友達に戻る)事で、状況が変わるので、諦めていた大学へ行きたいと言う気持ちが出て来ました。
姉は海外の大学を出たので、私もその大学に行く様にずっと勧めてくれていました。

また、現在も海外に住んでいるので、姉の家から通える大学の資料を送ってくれたり、色々と働き掛けてくれていたので、姉に学校に行きたい事を話すととても喜んでいました。

両親と、姉と話し、9月から姉の勧める大学の語学学校に行く事を決め、それまでは働き少しでも学費を貯めると言う話しになりました。

T也には自分の気持ちや学校へ行く事を話せば、また揉める事が分かっていたので何も話しませんでした。

今までT也中心だった気持ちが変わり、学校へ行くという新しい目標も出来、私は自分のするべき事が見えて来ました。

しかし実際は私が考えていた様にはうまく行きませんでした。

T也は卒業式の後、私がT也の話しを聞いた事で、私が許し、解決したと思っていたらしく、T也は何事も無かった様に電話やメールして来たり、遊びに誘ってきました。
私は時間を置いて返信したり、電話に出る回数を減らしたり、理由を付けて話す時間を短くしたり、誘いを事断ったり、2人だけで出掛けないなどして自分なりにT也との距離を置くようにしていました。

卒業前に車の免許を取っていたT也は、私の様子が違う事を気にして、自分の車で殆ど毎日の様に家に来る様になりました。
私が家にいなくても、近くで待っていたり、連絡も無く突然来たり時間も交通手段も自由になったので、自分の思い通りに行動していました。

公園での事や、B子の事を両親や兄弟に話せなかったので、私の気持ちを知らない家族はT也が来るといつものように家に招き入れていました。

T也は「まだ怒ってるの?」「許して貰えないの?」「俺の事嫌いになったの?」と言い、その後の言葉は必ず、「俺なんていない方がいいよね」「A子には俺よりもっと良い奴がいるよね」「俺は誰からも必要とされない」など自分を卑下する事を言い、私を責める事は一言も言いませんでした。

T也の望む様な態度を私が取らない事で、T也は沈んでいて、淋しそうな表情で口数も少なく、自分から話しかけて来る事も少なくなり、私の家族もT也の様子を心配する程、誰の目にもT也に元気が無い事がわかりました。
私はT也の元気が無い原因が自分だと分かっていました。

T也から「婆ちゃんがA子に会いたがっている」と言われ、ずっと会っていなかったので久しぶりにお婆ちゃんに会いにT也の家に行きました。

私がT也の家に着くとお婆ちゃんは外まで出てきて、とても喜んでくれ、私が運転して来た車を見て、「良い車買ったな」「事故に合わない様に気をつけてな」と声を掛けてくれました。

茶の間に通されると、こたつの上にはお婆ちゃんの作った煮物やお漬物、お菓子などが並んでいて私が来るのを待っていてくれた事が分かりました。

私は父方の祖父母が私の産まれる前に亡くなっており、母方の祖父母は他県に住んでいた為、小さい頃からお祖父ちゃんやお婆ちゃんのいる人がうらやましく、T也のお婆ちゃんと話すのが大好きでした。

お婆ちゃんは「A子ちゃんが来てくれなかったから淋しかったよ」
「こんな婆ちゃんの話し相手なんて嫌だよなぁ」と言っていましたが相変わらず話し始めると止まらず、いろんな話しをしてくれました。
T也も一緒に居ましたがお婆ちゃんが面白い事を話しても黙って聞いているだけで沈んだ表情をしていました。お婆ちゃんは「最近、T也の様子がおかしい、笑いもしなくなった。」「まんま(ご飯)も食べたく無いみたいで食べない」
「A子ちゃんと何かあったのかと思って心配していた」と言い、「A子ちゃんが今日来てくれて安心した。」
「今度3人でご飯食べにいこうな」と言っていました。

話しの中でお婆ちゃんから私に、就職したら毎月いくら家にお金を入れるか聞いて来ました。私はまだ決めていないと言うと、お婆ちゃんは「T也はお母さんから8万円入れろって言われている。8万も入れたら自分で使う分が無くなってしまうのになぁ・・」と言うとT也は「家賃と食費だったらどこに行ってもその位とられるのは普通だから仕方無い」言っていました

お婆ちゃんは「お母さんはそのお金もまた、遊び歩くのに使うんだろう。悔しいな」と言い、親戚から就職祝いに貰った5万円もT也に渡さないでお母さんが使い込んでいると言っていました。

T也が車の免許を取った時のお金も、車もお婆ちゃんが出してくれた事はT也から聞いて知っていましたが、T也の父親が新しく自営で運送業を始めるのに、お婆ちゃんがその資金とトラックを買ってあげた事と、毎月お父さんにお小遣いをあげている事をこの時初めて聞きました。

お婆ちゃんはお父さんの事を「この仕事もいつまで続くか分からない」「いつまでも家でブラブラしていたら世間体が悪い」「どこに勤めても続かないから自分でやるしかない」と言い「いくらお金が有っても足りない」「お母さんがお金を握っていて好き放題しているから、自分がお父さんとT也に出してあげるしかない」とお母さんの事を非難していました。

車を買う時、私はT也から「最初はぶつけたりするから、小周りが利いて、燃費の良い軽自動車か排気量の少ない車にする」と聞いていましたが、実際T也が買って貰った車は日産のSUVでした。

お婆ちゃんは「T也の車が来た時、あんまりにも大きくてビックリした。
仕事場に乗って行くんだから普通の車にすれば良いのにT也とお母さんでコソコソと勝手に決めて、オレ(お婆ちゃん)は何にも分からなかった。金を払うのはオレなんだから買う前に写真でも見せて欲しかった」と言うとそれまで黙っていたT也は慌てたように「余計な事言わなくていいから」と話しを遮りました。

私はお母さん??と思ったのでT也に「お母さんと相談してあの車にしたの?」と聞くと、「それには訳があって・・・何て言うか・・・・その・・・・・俺、ホントは小さい車が良かったけど、お母が、金を出すのは婆ちゃんだから高い車にしろって言って・・俺は何回も軽(軽自動車)でいいって言ったのにお母が勝手にあの車に決めたんだ」と言ったので、お婆ちゃんは「T也の欲しい車でなくて、お母さんが勝手に決めたのか?」と怒ってしまい、私の言った一言がきっかけでT也とお婆ちゃんが言い合いになってしまいました。

T也は母親の事を雌豚と言い、母性愛の無い奴、親と思っていない、口も利いていない、側に来られると寒気がする、など母親との関係が悪い事を言っていたのに、母親と2人で決めたと言う事に違和感を感じました。

帰る時、お婆ちゃんは車まで来てくれ、T也と言い合いになった事を「嫌な所見せて悪かった」「これからもT也と仲良くしてな」「待ってるからまた来てな。」と言っていましたが私は返事に戸惑ってしまいました。

T也の元気が無い姿や、お婆ちゃんにも心配を掛けていた事を知り、私は罪悪感を感じました。
T也の落ち込んでいる姿を見ていると、自分が酷い事をしているように思え苦しくなっていきました。
今思えば、これも全てT也の作戦だったのだと思います。

友達に戻る事がT也を傷つけない方法だと思っていましたが、T也にとっては友達に戻る事も別れる事も同じ事でした。

私はT也に正直に自分の気持ちを話す事にしました。
T也は私が話す前から「聞かなくても分かる」と言い、「嘘を付いた自分が悪いから何も言えない」と言っていました。


T也は初め黙って私の話しを聞いていましたが、「親にも相手にされないのに、そんな自分をA子が本気で好きになる訳無いよね」「自分は誰からも必要とされて居ない」「結局俺、最後は捨てられるんだ」と言い泣きだしました。ポロポロと言う感じでは無く、嗚咽しながら泣いていたので、驚いてしまい、これ以上何かを言えばもっとT也が気付くと思い話すのを止めました。

T也は「別れたくない」「一人にしないで」と何度も言いながら頭を抱えて泣いていました。

少し落ち着くと「俺は本気で好きだったけど、A子は遊びだったの?簡単に友達に戻れるの?」
「A子はそんな簡単な気持ちで付き合っていたの?」
「A子が俺と付き合ったのは好きだったから?それとも同情?」
「A子に取って俺はどんな存在だったの?」聞いて来ました。

私はまた、自分の言葉がT也を傷つけてしまう事、T也がまた泣いてしまうのが怖くて言葉が出ませんでした。

私の周りにはT也の様な家族関係や、親から差別をされ育った人、自分の家族に強い憎しみを持っている人を知らなかったので、T也の話しは驚く事ばかりで、聞いた事が自分なりのイメージが出来てしまっていました。

もし、身近でT也と似たような家庭環境の人を知っていたら、もっと冷静にT也の話しを聞く事が出来ていたかもしれません。
私の中でT也は家族から冷遇され孤独に耐えて来た可哀想な人、助けを必要としている人。と言う揺るがない気持ちが有りました。そして高慢ですが、私が助けてあげなければいと言う気持ちでいたのが事実です。

友達に戻ると決めた事が、T也と会い話しをしたり、涙を見ると気持ちが揺らいだり、自分を責める気持ちなったり自分でもどうしていいのか分からなくなってしまいました。

T也は私の気持ちが動揺している事が分かると、そこからはT也のペースでどんどん前の状態に引き戻されて行きました。

「こんな事言える立場じゃないけど」と前置きをし「もしA子が嘘を付いたら、怒るかもしれないけど、俺は許すよ」と言われ、

「どうして簡単に別れようとしたの?」
「1回の嘘で別れる事まで考えるの?」
「嘘ついたのは悪かったけど、A子をだます為じゃなくて、A子を失いたく無かったから仕方なく嘘を着いただけでそれだけA子の事好きなのが分からない?」
「B子が嫌がらせしていた時、何回も止める様に言おうと思ったけど、もっとA子に嫌がらせが酷くなると思ったから言えなかった」

「何回も謝ったのに・・・問題を大きくしたのはA子なんだよ」とT也の話しの勢いは増していきました。

T也の話しを聞いていると、私が間違っていたのかも知れないという思いに傾いて行きました。

T也は「A子がどんなに俺の事傷付けても俺は絶対嫌いにならないよ」
「勝手に別れようとした事も許すから、もう絶対同じ事はしないで」
「俺がどれだけ苦しんだか分かっているなら、別れるなんてもう二度と言わないで」と言われ、結局、最後は私が勝手に別れようとした事でT也を傷付けた事を謝り、それをT也が許した。と言う事になってしまいました。

T也からのメール、電話は前よりも増え、私が1人で勝手な考えをしていないか心配だからと言い、何をしているか、どこにいるか、誰と居るか細かく聞いてくるようになりました。

4月になり、T也と私はそれぞれ会社に入社しました。

入社式後、研修など毎日緊張で精神的にクタクタでしたが、T也は「朝、会社に着いた。」「昼、これから飯。」「夕方、仕事終わり、これから帰る。」とメールが入り、私にも同じ事をするように求めて来ました。

初めは言われた通りにしていましたが、私は朝、忙しい時にメールをする事を忘れたり、お昼の時間も不定期だったり、夜は仕事が終わってから掃除、その後日誌を書く事が決められていたので家に帰ってからメールをすると「遅い!」と注意を受けました。

T也の勤める工場は残業が無く定時に仕事が終わるので、私が夜、9時過ぎに帰る事が信じられなかったようです。
ある日、仕事を終えて駐車場に行くと。T也が居ました。

私がメールをしなかった事で本当に会社にいるか?他に男の人ができたか心配になって来たというので、私が入社して10日もしていないのに考え過ぎだと言うと、心配でどうしていいか分からない、これ以上心配させないでくれと言われました。

この後から、T也からの異常な監視と洗脳が続くようになって行きました。


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