こんにちは。

高速で移動する事が多いのですが、合流する時って、本線と合流車線の車両は交互に入るのが基本だと思っています。

でも、絶対に入れない人っていますよね。

僕が合流側だったのですが、入れてくれない車両がいました。

一台入れた所で、何秒の違いがあるのかって思いますけど、明らかに車をかぶせてきて入れないんですよね。

それどころか窓を開けて、運転席と助手席の男二人が・・・

「ボケ〜!!なにさらしとんじゃドアホ〜!!ぶっ殺すぞ〜!!」みたいな事を二人でずーっと言っていました。

状況的にはこちらは道路交通法違反は一切していないですし、逆にかぶせたり、ぶつけそうな勢いで車を近づけている「危険運転致死傷罪」をしていました。

(人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為(刑法第208条の2第2項前段)
何らかの理由により故意に「人又は車の通行を妨害する」目的で行った場合。実際には、過度の煽り行為や、故意の行為による割り込み・幅寄せ・進路変更などが考えられる。「重大な交通の危険を生じさせる速度」とは、相手方と接触すれば大きな事故を生ずる速度をいい、20km/h程度でも該当する(最決平成18年3月14日)。)

で・・・

僕はその行為が怖くて怖くて、半泣きになりながらも仕方がないからビデオ撮影していたんですよね。

ばっちり二人が暴言はいて、車をかぶせている映像を撮影出来ました。
作業着を来ているのと、車は作業車みたいなので会社勤務は間違いないですね。
車番も撮影しましたし・・・

で・・・

それでも暴言を言って、車をぶつけそうに近づいているので、ビデオに気づいていないんだと思って、ビデオを見えるようにしたら、急に何も言わなくなりました。

で・・・

その後ろの車両が入れてくれたので、後はずーっとその車の後ろに付きました。
渋滞だったので、車線変更も厳しかったので、後ろにいるしかなかったんですよね。
運転席と助手席の男が、何度も、何度も、後ろを振り向いているのも確認出来ました。

でも渋滞だから僕は仕方なくその車の後ろをずーっと走行するしかないです。

そうしたら急にフェイントしながらパーキングエリアに入って行きました。

渋滞でイライラするのも分かりますが、感情的になって暴言を言ったり危険運転致死傷罪をするのは、後のリスクを分かってするのはいいですが、今はドライブレコーダやビデオカメラを持っている人も多いですし、携帯やスマホで動画撮影も出来るので、よ〜く考えてから行動をしたほうがいいと思います。

特に会社の車だと余計リスクがあると思います。

映像を車番の管轄の警察署に持って行って泣きながら被害を訴える事も出来ますし、ネット上で動画をUPする事も出来ますし、どこの会社の車両なのかを調べる事もやろうと思えば出来ます。

やっぱり安全運転でゆずりあい精神が一番ですね。


それでは引き続き・・・



「私の修羅場2」行きます。


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『トラン探偵事務所』

コメント見ました。
ありがとうございます。
コメントに書いてあった、両親は知っているかとのご質問は全部知っています。
掲載する事も知っています。
両親はトランさんのファンですし。
まだ全部書けないですがよろしくお願いします。


それでも最初の2週間ぐらいは幸せだったと思う。

お母さんがいないので、育児を一人でするのは大変だったし、夜の授乳で寝不足だったけど、彼は優しかったので頑張れた。
彼にも育児を手伝って貰うとの考えはこの時はまったくなかった。

お父さんとお母さんから、メールや電話がすごく沢山きたけど、彼が「メールアドレスを変えて、着信拒否しろ。」と行ったのでその通りにした。

そしたら知らない番号や公衆電話から電話が沢山来たけど、全部無視していた。

彼は8時に家を出るので、慣れない料理をして朝ごはんを作って、彼を送り出し、掃除して洗濯して、育児して、スーパーに言って買い物して、晩ご飯を作って、彼の帰りを待ってっていう生活だった。
食費は私のお金から出していた。
その時はお金の事を言うのは言いにくかったし、私はまとまったお金を持っていたし、一緒に住んで貰っていたので満足だった。
食費の事は気にならなかった。

でも、2週間たった時、私の財布から30万が消えていた。
出かけるのはスーパーぐらいだったし、残りの8万ぐらいのお金は残っていたので、落としたとは考えられなかった。
疑いたくはないけど、彼しか状況的にないと思った。
それでも3日ぐらいは、黙っていたんだけど、我慢できずに彼に話してしまった。
そしたら彼はあっさり認めた。

彼の言い分は「ここを借りた時に借金をして金がないのと、私と子供を住まわせいている住み代だ」と言った。
それと「家賃や光熱費は出しているんだから、おまえも金をだすのは当たり前だ」って言った。
私は「食費とか貰っていない。」って反論したら、「それもおまえが出すのは当たり前だろ」って言われた。
彼は「後、いくら持っているんだ。」としつこく聞かれたから、「財布のお金がすべてで、他には1円もない。」って言ったけど、彼は信じてくれなかった。

バイトもした事がない18歳が(子供を産んだ時には18歳になってました。)そんなにお金を持っているわけがないって言ったら、彼は「じゃ、バイトしないとな。」って言い出した。
子供が小さいからまだバイトなんて出来ないって言ったら「託児所とか探してやるよ。」って言った。
私はこれ以上話しても雰囲気が悪くなるだけだから、それ以上言い返さなかった。

結構途方にくれた。
食費と子供のオムツとか衣類ぐらいなら、両親に会いに行くまでの1年間は私の持っているお金で何とかなると思っていたけど、8万ちょっとに減った財布をみたら、どうしていいか分からなくなった。

彼の言うとおり託児所をさがしてバイトするしかないって思った。
スーパーに置いてあった、タダで貰える求人雑誌を見たりしていた。

2日後に残りの8万が消えた。
彼が取ったとしか考えられなかった。
小銭しか残っていなかった。
彼はその日から6日間帰って来なかった。
メールしても、電話してもダメだった。

食料がちょうどなくなっていたけど、お米があったのでそれで我慢出来た。
でも、紙オムツが2枚しか残りがなくて途方にくれた。
オムツがなくなって、仕方なくタオルをまいた。
3枚のタオルを使っていたけど、タオルを洗って干しても中々乾かなかった。
彼のタオルを使うと怒られると思ったので、私のバスタオルを切って使った。

5日目になった時、母乳の出が急に悪くなった。
ヤバイと思った。
子供は母乳だけで育てていたので、ミルクとかは買ってなかった。
買うお金もなかった。
自分なりにマッサージしたり、水をガブガブ飲んで何とか出るように頑張ってみたけど、やっぱり出は悪かった。
それでも授乳回数を増やしてしのいでいた。

彼が7日目に帰ってきた。
いつもは夜の9時頃に帰って来たのに、その日は昼の1時頃に帰ってきた。
彼は私を見て「まだいたのか!」って驚いていた。
私はさすがに腹がたったので「まだいたってどういう意味ですか!お金を全部持っていって、1週間もいなくなるって酷すぎる!」って怒った。
そしたら彼はめんどくさそうな顔になって、何も言わずにテレビを見始めた。
私は「母乳が出にくくなっているからミルクを買わないといけないし、オムツもないし、食料もないし、お金を返して下さい。」って言ったら、彼は財布をだして4千円を床に投げた。
そして彼が言った「本当にあれが全財産だったんだな」って。
唖然とした。

私はもっと言い返したかったけど、ミルクとオムツと哺乳瓶を急いで買いに行きたかったから、お金をひろって買いに言った。
ミルクとオムツと哺乳瓶を買うだけで、小銭しか無くなった。
家に帰って部屋に入ると彼は私のカバンをあさっていた。
私は「本当にお金はあれだけしかないんです!」って怒鳴った。
「お金を返して!生活が出来ない!」って怒鳴った。
そしたら彼は「だったら実家に帰ればいいだろう!」って怒鳴り返した。
それでも私が「勝手に財布からお金を取るのは泥棒だよ!」って言ったら、彼に頭をグーで二回殴られた。
痛くて、座り込んでしまった。
それでも彼は殴ろうとしていたので、抱っこしている子供が殴られないように彼に背を向けて丸まった。
彼は二回私の背中を蹴った。
痛かった。

彼は丸まっている私を踏んづけて、部屋から出て行こうとした。
私はまた帰ってこなくなるって思った。
だから「ごめんなさい。」って言った。
「私が悪かったです。」って言った。
情けなかったけど、お金を彼が持っているから彼にすがるしかなかった。
彼は「分ればいい!今からバイトを探してくるから家で待ってろ!」って言った。
私は「はい。」としか言えなかった。
彼が出て行った後、子供にミルクをあげた。
すごい勢いで飲んでいた。
涙が出た。

彼は夕方に帰ってきた。
「バイトを見つけたから今から面接に行くぞ」って言った。
私はバイトをすればお金が稼げると思って、子供を抱っこしながら彼に付いて行った。
彼に「託児所はあるの?」って聞いたら、「バイト中は子供を預かって貰える所だから心配するな。」って言った。
それだけで安心した。
頑張ってバイトしてお金を稼げば彼は落ち着くと思った。
私がバイトもしなくて家にいるから怒っているんだと思った。
バイトしてお金を稼げば彼にもいろいろ言えるようになると思った。

面接の場所は風俗だった。
唖然とした。
私は「絶対嫌だ!」って道路で怒鳴った。
彼は「話は付けてあるから、今から嫌はダメだ!」って言って、私の手を引っ張ろうとした。
私は子供を抱っこしているから、子供を落としそうになった。
それでも彼は強引に手を引っ張って、中に入れようとした。
子供も雰囲気を察したのか泣き出した。
私も「嫌だ!嫌だ!」と言いながら泣いて抵抗した。

そうしたら風俗のお店から男の人が出てきた。
怖そうな人だった。
怖そうな男の人を見たら、私は売られたんだと思った。
でも男の人は「話が違いますね。」って彼に言った。
彼は「急に怖くなっただけだから、大丈夫です。こいつも納得してますから。」って言った。
私は「納得なんかしていない!バイト見つけたって言ったから付いてきただけです。こんな所なんて知らなかった!」って泣きながら言った。
そしたら男の人は私に「返りなさい。」って言ってくれた。
彼は「帰るな!おまえも生活ができないだろ!」って怒鳴った。
すると男の人は「うるせえ!」って彼に怒鳴った。
彼は私を睨みつけたけど、それ以上は何も言わなかった。
男の人はもう1度「帰りなさい。」って言ってくれた。
私は男の人にお辞儀して、走って逃げた。
1度振り向いたら、男の人が彼に怒鳴っている姿が見えた。

家に帰っても涙が出た。
心臓がバクバクしていた。
子供も泣いたままだった。
でも少ししたら落ち着いた。
で、ここにいたらヤバイって思った。
男の人に怒鳴られていた彼が帰ってきたら、私が悪い事になってまた殴られるって思った。
彼から逃げないとって思った。

慌てて、カバンに子供と私の荷物を入れれるだけ入れた。
少しでもお金がほしいと思って、今まであけた事がなかった引き出しを片っ端から開けた。
そしたらお金は無かったけど、電気料金とかガス料金の請求書を見つけた。
サーって血の気が引いた。
名前が彼の名前ではなかった。
使用済みの通帳も見つけた。
それも電気料金の名前だった。
彼は私に嘘の名前を言っていたと分かった。
心から騙されたと思った。
通帳とか、電気料金とガス料金の請求書をカバンに突っ込んだ。
何か後で役に立つかもと思った。
早く逃げないとヤバイって思った。
このままだと殺されるかもって思った。

私はカバンに入れれるだけ入れて、オムツの袋をもって、子供を抱っこして家を飛び出した。
必死に走って駅に向かった。
財布を見ると、300円ぐらいしかなかった。
実家に帰りたいって思ったけど、私はお父さんとお母さんを裏切ったと思った。
とても家に帰る事は出来ないって思った。
でも自殺とかは考えなかった。
この子を殺す事は絶対に出来ないって思った。
でもやっぱり実家に帰る事は出来なかった。
それと、この駅にいたら彼が探しにくるかもと思った。
とにかく逃げないとって思った。
だから実家とは反対の方向の切符を280円で買って電車に乗った。
280円でいける所まで行って電車を降りた。
お金は残り十数円しかなかった。
途方にくれた。
もう夜になっていた。

お腹もすいたけどそれは我慢出来た。
でも、ミルクを作るにはお湯がないと出来ない事を思い出した。
哺乳瓶を消毒も出来ない事も思い出した。
公園のトイレで母乳をあげてみたけど、やっぱりほとんど出なかった。
仕方がないので消毒は諦めてコンビニで「ミルクを作りたいのでお湯を頂きたいです。」って言ったら、店員さんは「いいですよ。」って言ってくれた。
助かった。

子供はゴクゴクすごい勢いで飲んでいた。
また涙が出た。
3キロぐらい離れた所にイオンがあるみたいだからそこまで歩いて向かった。
イオンでオムツをかえて、椅子に座ってボーっとしていた。
これからどうすればいいか分からなかった。
お金は無いからホテルに泊まる事も出来ない。
お金がないから電車に乗る事も出来ない。
お母さんに電話をしたら向かえに来てくれるのは分かっていたけど、両親の気持ちをここまで裏切ってしまっているから電話をする勇気もなかった。

22時なったらイオンが閉店になった。
私はまた子供を抱っこして、カバンとオムツを持って駅の方に歩いていった。
走ったのと歩いたのと、子供と荷物が重くて手と足が痛くなった。

駅に戻って、またコンビニに行ってお湯を貰った。
さすがに変な顔をされた。
次は別のコンビニに行こうと思った。

行く場所はないから公園のベンチに座っていた。
男の人に何度か声をかけられたけど、子供を抱っこしているのに気づくとすぐにいなくなった。
結構寒くなってきた。
夜の1時を過ぎていた。
近くにマクドナルドがあったから行きたかったけど、お金がなかった。
私と子供はこれからどうなるんだろうってすごい不安になった。
子供が起きて泣いたので、公園のトイレでオムツを変えて、別のコンビニをさがしてお湯を貰った。
最初から嫌な顔をされた。
ここももう行けないって思った。

結局朝まで公園にいた。
一睡もしていないのと、しばらく何も食べてなかったのでフラフラになっていた。
歩くとふら付くので、子供を落としたら怖かったけど9時になったからイオンに移動する事にした。
雨が降りそうだったし、体が冷え切っていた。
暖かい場所に行きたかった。

そしたら途中で転んでしまった。
とっさに背を地面に向けたので子供には怪我はなかったけど、頭を結構強く打った。
しばらく痛くて動けなかった。
子供はびっくりして泣いていた。
それでもイオンに行けば、屋根があるし暖かいから頑張って行こうと思った。
でも立ち上がろうと思っても足に力が入らなかった。
子供は中々泣き止まなかった。
私も涙が出てきた。

20分ぐらい動けなくて子供を抱っこして二人で泣いていた。
雨が降ってきた。
傘は持っていないから子供が濡れないように、丸まって子供を抱いていた。

そうしたら、「大丈夫ですか?」って声が聞こえた。
振り向いたらおじさんだった。
私は「大丈夫です。」って言った。
おじさんは「大丈夫そうに見えなかったら声をかけたんだよ。」って行った。
でも私は「大丈夫です。ほっといてください!」って怒鳴った。
今思えば誰かに怒鳴りたかっただけだったかも。
いろんな意味でピークだった。

おじさんはそれでも「しばらく僕の車で休んだら?車は動かさないし僕は車の外にいるから。」って言った。
「雨が降ってきたし、子供が可哀想だよ。」って言った。
私はずっと泣いたままの子供が可哀想になった。
雨に濡れる子供が可哀想になった。
だからおじさんの好意を受ける事にした。

おじさんは約束どおり、傘をさして車の外にいた。
タオルも貸してくれた。
車の中はエンジンがかかっていて暖かかった。
暫くしたら落ち着いてきた。
落ち着いてきたら、頭が痛い事に気づいた。
頭を触ったら、手に血が付いた。
びっくりした。
タオルにも血が付いていた。
シートにも血が付いていた。

窓を開けておじさんに「すみませんタオルとシートに血が付いてしまって。」と謝った。
おじさんは「見せて。」と言って、強引に私の頭を見始めた。
おじさんは「タオルで頭を押さえて」って言った。
私は言われたとおり頭を押さえていると、運転席におじさんが乗り込んだ。
おじさんは「病院に行くぞ。」って言った。
私はびっくりして断った。
でもおじさんは「頭は万が一の事があるから行かないと、死ぬかもしれないぞ。」って脅してきた。
私は「お金がない。保険証もない。」って断った。
おじさんは「お金は僕が払うから大丈夫。保険証がなくても見てもらえるから。」って強引に車を動かした。
私は何度も断ったし、もしかしたら誘拐かも知れないと思って怖くなった。
でも、過ぐ近くのクリニックに車が止った。
おじさんは強引に車から私と子供を降ろして、受付で何か話していた。
看護師さんが頭を見に来て、すぐに受診になった。

結果的には対した事はなかったけど、おじさんは約束どおりお金を払ってくれた。
私はおじさんに「もうここで大丈夫です。ありがとうございました。」って言って歩いて移動しようとした。
でもおじさんは、「これも何かの縁だし昼ご飯付き合ってほしいな。」って言ってきた。
断ると「この病院代払ったんだけどね〜。」って笑いながら言ってきた。
私は病院代を払ってもらったのと、ご飯を暫く食べていなかったので誘惑に負けて、おじさんに付いて行く事にした。

悪い人ではないと思うし、何かあったら逃げ出そうと思った。
おじさんは近くのファミレスに連れて行ってくれた。
ランチを食べた。
ランチごときだけどすごくおいしかった。

ご飯を食べ終わったらおじさんが突然言い出した。
「子供を連れて家出してるんじゃない?」って。
私はビックリした。
なんで分かるのって言ってしまった。
おじさんは「冗談で言ったんだけど、本当だったんだね。」って笑っていた。
私は何も言えなくなってしまった。
おじさんは「帰る場所はあるの?」って聞いたんだけど、私は「ない。」って答えた。
「ご両親は?」って聞かれたから「死んだ。」って答えた。
おじさんに何で家出したのか聞かれたけど「話したくない。」って言った。
おじさんはそれ以上は聞いてこなかった。

おじさんは「ご両親が亡くなっていて、帰る場所がないんだったら、しばらく僕と付き合わないか。」って言ってきた。
私は「誰とも付き合いたくない。」って言ったらおじさんは笑って、「そういう意味じゃないよ。帰る場所がないんだったら、僕は今日から小さな旅館に暫く泊まるから、そこに一緒に泊まらないか?」って言ってきた。

私はやっぱりこの人はナンパなんだって思った。
ヤバイって思った。
でもおじさんは私の考えを察知したのか、「もちろん部屋は別々だよ。部屋はカギもかかるし旅館の人もいるし、他のお客さんもいるから、君が思っているような事は出来ないよ。」って言ってきた。

「それに、そんな小さな子供がいる母親に手を出すほど困っていない。」って言った。
「僕が何かしたら、大声だせば小さな旅館だからすぐに誰かが来るよ。」って言った。

私はすごく迷った。
普通なら断るのが当たり前だけど、お金がないのと行き場がないのと、おじさんは病院に連れてってくれたしちょっとは信用出来るかなって思って迷った。

おじさんは「温泉の大浴場もあるよ。」って言った。
「食事も三食食べれるようにするし、昼間は僕は仕事でいないから気楽だろうし、小さな子供と一緒に泊まれる所はそうそうないよ。」って言った。

私は黙ってしまった。
すごく好条件なんだけど、「お願いします。」って言葉が出なかった。
おじさんをこの時はまだ信じられないのもあった。
でもこれを断ればまた公園で過ごさないといけないし、お金がないからそのうちミルクもオムツもなくなったら子供が飢え死にするかもしれないと思った。

おじさんは私の気持ちが分かったのか、「じゃ行こうか。」と行ってファミレスから出て、私と子供を車に乗せた。
おじさんはちょっと電話するって、15分ほど少し離れた場所で電話していた。

私は逃げようと思えば逃げれたけど、逃げなかった。
おじさんは電話が終わると車に乗って車を動かした。
「ちょっと寄り道する。」って言って西松屋に連れて行かれた。
「チャイルドシートも買わないといけないし、子供の物も揃えようか。」って言ってくれた。
このおじさんはすごく良い人かもって思った。

チャイルドシートや、子供の用品をあれこれ買ってくれた。
オムツも沢山買ってもらった。
でも「母乳は出ないの?」っておじさんが聞いたから、もしかしたら母乳フェチかもって思ったから「母乳は出ません!」って結構大きな声で言ってしまった。
近くの人が変な目で見てた。
おじさんは少し悲しそうな顔をした。
やっぱり母乳フェチかもしれないって思った。
ミルクは一番高いのを買ってもらった。
嬉しかった。
母乳がまたしっかり出ても、おじさんには絶対に言わないと誓った。

おじさんがチャイルドシートを取り付けていたけど、取り付け方が分からないみたいで店員さんにお願いして、取り付けてもらっていた。
おじさんが何度もお礼を言っているのをみて、思わず笑ってしまった。
今考えると、本当に久しぶりに笑ったと思う。

車に乗って1時間ぐらいかかって、山沿いの小さな旅館に着いた。
小さいだけでなく、かなりボロかった。
築何十年なんだろう?って思った。

中に入ると旅館の人が出迎えてくれた。
おじさんと、小娘と赤ん坊の奇妙な三人なのに、笑顔で迎えてくれた。
部屋は約束通り別々だった。
隣なのは気になったけど。
私は一番奥の部屋だった。

今思えば子供が泣いたら他のお客さんに迷惑がかかるから、一番奥でおじさんが隣なのもその関係だったのかなって思う。

おじさんが私の部屋のドアをノックして「入っていいか」って聞いてきた。
私はおじさんを入れて少ししたら仲居さんが来て旅館の説明をしてくれた。
温泉は深夜の3時間以外はいつでも入っていいと言ってくれた。
でも子供がいるからどうやって入ろうかと思ったら、おじさんが「僕がその間みていてもいいし、仲居さんにお願いしてみて貰う事も出来るよ。」って言った。
おじさんはとても子供を見る事はできなそうだから、仲居さんにお願いする事にした。
この仲居さんにはすごくお世話になった。

私が温泉に入っていると仲居さんが、子供を連れて入ってきた。
「お客さんがまだあなた達しか到着してないから、今のうちに子供を入浴させましょう」って言ってベビーバスを持ってきて子供をお風呂に入れてくれた。
すごく嬉しかった。
温泉も古かったけど気持ちよかった。

温泉から出ておじさんに買ってもらった子供の服を着せて、仲居さんと子供の話をしながら部屋に戻った。
おじさんが私の部屋にいなかったので、おじさんも温泉入ったらって言いに行こうとしたら仲居さんが「田中さんは仕事で出かけましたよ。夕食までには戻るって言っていました。」って言った。

おじさんの名前が田中さんって初めて知った。
暫く子供をあやしていたら子供は寝てしまった。
そしたら今私がここにいるのがすごく不思議な感覚になった。
彼にお金を全部取られて風俗に入れられそうになって、家を飛び出たら何故か知らないおじさんと温泉宿にいる。
すごく不思議な感覚だった。

おじさんは夕食の時間になっても帰ってこなかった。
夜になっても帰ってこなかった。
朝食の時にも帰ってこなかった。

夕食も、朝食も旅館の料理って感じでおいしかったです。

凄く心配になった。
おじさんが心配なのではなく、旅館のお金が心配になった。
おじさんは逃げたんじゃないかと思った。

お昼に仲居さんにおじさんはいつ帰ってくるか聞いてみた。
仲居さんは「仕事が忙しくて今日の夜には帰ると連絡がありましたよ。」って言った。
私が「おじさんが帰ってこなかったら、私どうなるんでしょうか?」って言ったら、仲居さんは私の言いたい事が分かったみたいで、笑いながら「暫くの宿泊費は先に頂いているから心配しなくて大丈夫ですよ。」って言ってくれた。
ホッとした。

おじさんは結局その日の夕食が終わった後に帰ってきた。
すごく疲れた印象だった。
おじさんに「帰ってこないなら心配になるから私にも連絡して。」って言った。
もちろんお金の心配だけどとは言わなかった。

おじさんは笑いながら「ごめん。ごめん。」と言っていた。
おじさんが「携帯番号とアドレスを教えて。」って言った。
「遅い時には連絡するから。」って。

私はカバンに入れてあった携帯電話を取り出した。
電源が入っていなかった。
逃げ出す時に電源を消したのを思い出した。

電源を入れたら、ゾッとした。
彼からのメールが凄かった。
「今すぐ帰って来い!」「俺の顔を潰したな!許さんぞ!」「親からでも金を取るぞ!」とか沢山書いてあった。

携帯を持ったまま固まってしまった。
そしたらおじさんがひょいと私の携帯を取り上げて、真剣な顔で見ていた。
「返して!」って言ったけど、おじさんは返してくれなかった。
私が「酷い!」って言ったら、怖い声で「この男がな!」って言った。
おじさんがはじめて怖い顔になった。
びっくりした。

おじさんが携帯を私に渡してから、自分の部屋に行ったみたいだった。
戻ってきたら、私に別の携帯を渡した。
おじさんは「その携帯の電源は切っておけ。見なくていい。」「変わりにこの携帯を貸すから、自由に使っていいよ。僕の携帯番号とメールアドレスは1番に入れておいたから」って笑いながら言った。

怖い顔はもうなかった。
でもさっきの怖い顔を思い出して、私は「はい。」としか言えなかった。
私はすぐに電源を消した。

おじさんは自分の部屋に戻って、1時間ぐらいしたら「出かけてくる。」って言った。
「いつ帰るんですか?」って聞いたら、「急な仕事が入って二、三日は帰って来れないかも。」って言った。

二、三日帰らないんだったら、おじさんの宿泊費が勿体無いなって思った。
でも私の宿泊費は払ってあるし、おじさんがいなかったら気楽だしいいなって思った。
おじさんは私に一万円を渡した。
「この温泉街にも小さなスーパーやコンビニがあるし、コインランドリーもあるから、必要なものはこれで支払いな。」って言った。
私は「ありがとう。」って言って、すぐに財布に入れた。
おじさんの評価が一段階上がった。
母乳フェチは撤回してあげる事にした。

彼が男の人二人と一緒に私を探していたと知ったのは少し後だった。
彼が実家を張っていたと知ったのももう少し後だった。

おじさんがこの時、彼を調べていたと知ったのはずっと後の事だった。

おじさんがトランさんだと知ったのも、ずっと後の事だった。

つづく。



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