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突然ある日、ある場所で27時間30分の休日が出来ました。
普段バタバタしていると、ふと時間が出来ると何をしていいのか分からないですよね。

僕も同じで、とりあえずホテルで目覚ましをかけずに、寝たのですが・・・
朝の4時には目が覚めてしまい・・・

今日は久しぶりの休日なんだから、寝ないと・・・寝ないと・・・
と思っていると、逆に寝れなくて、5時には諦めて起きて、相談メールの返信をしていました。

普段はラブホテル宿泊がメインなのですが、調査時間が確定していたので、珍しく長期ビジネスホテルで宿泊をしました。

7時から、朝ごはん付きのホテルだったので、朝ごはんを食べに行ったのですが・・・
8日ほど滞在していたのですが、相変わらず同じメニュー・・・
8日間で違ったメニューといえば・・・

鮭が、白身魚に1度、変わっていたのと・・・
ソーセージがいつもはボイルだったのが1度、焼きソーセージだった事があり・・・

その時は、同じ長期滞在者の人達と、焼きソーセージの取り合いでしたが、負けてソーセージ無しの朝食でした・・・


しかし、なんと今日も、その待望の焼きソーセージの日!!


長期滞在者さんとの死闘の末、取り合いに勝ち・・・
睨まれながらも、最後の1個をお皿に入れ・・・


後は、お決まりの鮭の切り身と、卵焼き、ほうれん草、サラダに、パンをお皿に入れて・・・
もくもくと食べ、また部屋に戻りました。


まぁ〜1泊朝食付き駐車場無料、4780円のホテルなので、朝食のメニューに文句なんて言えないですけどね。


また、9時頃までは、相談メールの返信を黙々として・・・
ある程度きりが付いたので、朝風呂に入り・・・
映像のチェックをしたり、元依頼者さんや、他の今の依頼者さんからの電話のやり取りをしていたら・・・
気づくと、12時を過ぎていました。

「これ以上ホテルにいると、部屋の掃除をする人に迷惑かけるよな・・・」

と思い・・・
行く場所もなかったのですが、とりあえずホテルを出ました。

「とりあえず、お昼でも食べに行こう〜〜!!」

と、スマホで検索をすると・・・
なんと、郷土料理の有名な所がありました。

「よし!!」

「今日は贅沢をするぞ!!」

と、その場所に言ったのですが・・・
入口のメニューを確認すると・・・
一番安い料理でも、2980円から・・・

「・・・・・。」

「・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

「まぁ〜なんだな・・・」

「腹に入れば、なんでも一緒だよな・・・」

「高い料理を食べても、安い料理を食べても、満腹感は一緒なんだよな・・・」


「・・・・・・・・・・。」


「よし!!」

「すき屋にしよう!!」

と・・・

目的地を変更して。
すき屋で、牛丼を食べました。

時計を見ると、13時・・・

「さてと・・・」

「これから何をしよう・・・」

「・・・・・・・・・・・・・。」

「よし!!」

「観光しよう!!」

と、スマホで近くの観光地を検索しました。

僕は仕事柄、全国を移動していますが、その場で調査はしても、観光をした事はほとんどありません。
依頼者さんに、「せっかく来たのに」とか言われる事もありますが、まとまった時間が取れないのと、人混みは警戒心が働いて神経が磨り減るので、仕事以外では行かないようにしています。

でも・・・
この日はちょっと違いました。

新しく買い換えたデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)を、調査でほとんど使っていなかったので、試しに観光で撮影しようかなって思いました。

で・・・

いそいそと、観光地に行きました。
なんか一人旅をしている気分になり、ちょっとワクワクです。
カシャカシャと、観光名所をデジイチで撮影していたのですが・・・

「すみません・・・」

と・・・

声をかけられました。


振り向くと、20代後半ぐらいの女性でした。

「写真を撮って頂けますか?」

と・・・
僕に言いました。


みなさんは、この時・・・
どうしますか??

「はい。いいですよ。」

と言う人がほとんどでしょう。


でも、僕は・・・
そう言う前に辺りを見渡してしまいます。

近くにいる人・・・
望遠で撮影できる範囲の人を見渡します。

50代後半ぐらいの男性と、30代前半ぐらいの女性のカップルがこちらを見ています。
あきらかにこちらを見ています。

「・・・・・・・・・・・・・。」

また、この20代の女性には何かが、引っかかる感じがしました。
思わず女性を見て持ち物の確認をしてしまいます。

「・・・・・・・・・・・・・。」

時計型カメラは付けていないか・・・

ペン型カメラは付けていないか・・・

ボタン型レンズは付けていないか・・・

服装で、不自然に膨らんでいる所はないか・・・

カバンにビデオカメラは仕込んでいないか・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

特に怪しい所はないよな・・・

普通のカバンと、デジタルカメラを持っているだけだよな。

気のせいかな・・・

まぁ、写真を撮るぐらいで何かある事もないだろう。

「・・・・・・・・・・・・・・。」

僕「はい。いいですよ。」

女性「ありがとうございます。」

僕「何処で撮りますか??」

と言うと・・・

女性「ちょっと待って下さい。」
と言ったかと思うと・・・

先ほどの50代の男性と、30代のカップルに近づいて行きました。

あっ、三人だったんだ・・・

と納得したのですが・・・

なんと・・・
男性はその場所で動かず・・・

カップルの女性と、僕に声をかけた女性だけが戻ってきました。
女性が僕にカメラを渡します。

女性「お願いしますね。」

カップル女性「お寺をバックにお願いします。」

と言います。

女性二人が仲良く、並びました。

男性は・・・
こちらを見ていますが、別段怪しい行動はしていません。
身なりはかなりいいので、金持ちでしょう。

僕「・・・・・・・・・・。」

あっそういう事か・・・

これは・・・あれだな・・・

この女性は・・・


アリバイ工作員だな・・・


不倫旅行をする時に・・・

ご主人には、女友達で旅行をすると嘘を言って・・・

女友達と旅行したとのアリバイに・・・

こうやって、女性二人で写真を撮るんだろうな・・・


でも男性本人が撮ればいいと思うけど・・・

と男性をチラ見します。

なんか、態度が偉そうな感じがします。

傲慢な印象を感じます。

アリバイをするのは、アリバイ工作員の仕事だから、自分で撮影する事はしないと決めているんだろうな。
人にやらせる事はしても、自分はしないタイプなんだろうな・・・

僕「・・・・・・・・・・・・・。」

これ・・・すごく依頼料かかっているだろうな・・・

いいな・・・

女性「お願いしますね。」

僕「・・・分かりました。」

カメラを構えると・・・
女性二人は、急に楽しそうな顔をして、ポーズをしました。

・・・白々しいな。

僕「はい〜撮ります〜〜。」


カシャ!!


女性「ありがとうございます。」

女性がカメラを僕から受け取り・・・
カップルの女性に渡しました。

カップルの女性は、小走りに男の所に行くと・・・
腕を組んで、歩いていきました。

女性はそれを見守るように、後を付いて行きます。

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

ホテルや旅館も一緒に宿泊して、いかにも一緒に泊まっているような撮影をするんだろうな。

でも・・・

こんな不倫旅行って、楽しいのだろうか?
心から楽しめるのだろうか?

疑問です。。。


駐車場に戻り、暫くボーっとしていると、先ほどのカップルと女性が駐車場に来て、すごく高そうな高級車にカップルが乗車し、隣に止まっていた大衆車に女性が乗り込み、移動していきました。


アリバイ工作って、普通に生活している人には本当にあるの?って思うかもしれません。

でも、普通にある世界なんですよね。
そういった専門の業者もけっこうあります。

今回のような内容だけでなく、遠方でのレシート付きの土産の調達の代行や、今は合成写真を作成して、証拠を作り上げるような業者も存在します。

また、細かい内容は言えないですが、当日そこにいたとの証明を作り上げるやり方もあります。

かなりお金が掛かりますけどね。


僕は、この後なんとなく、嫌な気分になって、一人観光をやめ、ホテルに戻って、報告書の作成に没頭していました。

女性の配偶者がもし、僕に依頼をしたら全力で証明したいなと思いながら。


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