なぜか、咳だけが出るトランです。

咳止めを飲んでいるのですが、中々治らない・・・

闇に潜む事が多いので、咳が出るのは困るんですよね・・・

早く治ればいいのに・・・


え〜〜

暫くの間、自然の多い場所にいました。。。


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P1040942

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P1050053


今は、この場所も離れ・・・

別の場所で調査の準備中です。



仕事でバタバタしていたとのいい訳もありますが・・・

1ヶ月ほど、「トラン探偵事務所」 のHPが見れなくなっていました。


今は復帰しましが・・・

単純に、支払いを忘れていたんですよね・・・

気をつけないと・・・

検索順位が、だいぶ上位になっていたのですが・・・

また1からやり直しみたいです。。。


ではでは・・・

「私を尾行して下さい。」


よろしくお願いします。



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『トラン探偵事務所』

夜・・・

探偵事務所に1本の電話がかかってきました。


僕「トラン探偵事務所です。」


女性「トランさんですか??」


僕「はい。」

僕「本人です。」


女性「良かった・・・」

女性「さっそくですけど・・・」

女性「トランさん・・・」


僕「はい??」


女性「私を・・・」


女性「尾行して下さい!!」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「貴女を・・・」

僕「尾行ですか・・・」


女性「はい!!」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・。」



僕「詳しく・・・」

僕「聞かせて頂けますか?」


女性「はい。」

女性「もちろんです。」


女性「実は・・・」

女性「ここ数ヶ月、誰かに付けられている気がするんです。」

女性「その人が誰なのかを知りたいんです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「具体的に・・・」

僕「相手を見たとかはありますか??」


女性「それは・・・」

女性「・・・ないです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


無いか・・・

だとしたら、気のせいもあるな・・・


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



不審者、ストーカーなどの依頼も受けていますが・・・

まずは、詳しく話を聞いて、お受けするかどうかを判断しています。


というのは・・・

本当は付けられていないのに、付けられていると思い込んでいる内容もあるからです。

その場合は調査をしても、当然付けている人を確認する事は出来ません。


しかし、そういう人は調査をして、そのような人物は存在しないと伝えても納得しないでしょう。

心から信じているので・・・


調査をする事で・・・


「付けられていると思っていたのは、錯覚だったんだ・・・」


と・・・

納得をするのであれば、調査の意義もあるかもしれませんが・・・

実際は調査をしたとしても、納得しない人がほとんどです。


これは気のせいだと、話を聞いて判断した内容の調査は、やんわりとお断りをするか、もう少し証拠がないと調査をしても無駄足になるとお伝えしたりしています。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



女性「でも・・・」

女性「相手を見た事はないですが・・・」

女性「変な電話が、たまにかかってきます。」


僕「・・・・・え!?」


女性「それも、いつもちょうどアパートに帰って来た時なんです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「相手は男ですか?女からですか??」


女性「それは・・・」

女性「着信だけで、電話には出ないようにしているので、分かりません。」


僕「当然・・・」

僕「非通知ですよね?」


女性「はい・・・そうです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「他になにか、思い当たる事はありますか??」


女性「これは気のせいかもしれませんが・・・」

女性「会社の同僚の男性が、こちらをチラチラ見る回数が多くなった気がします。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「その男性は、貴女の携帯番号を知っていますか??」


女性「はい。」

女性「同じ部署の人達はみなさん知っています。」


女性「それと・・・」

女性「1階にポストがあるのですが・・・」

女性「この頃、郵便物が少ない気がしてます。」


僕「・・・具体的には??」


女性「2度ほど、カード会社の請求書が来なくて問い合わせをしたら、間違いなく郵送したと言われました。」


女性「他にも、別の部屋のポストには、チラシが半分飛び出て、入っている事もあるのですが・・・」

女性「私のポストにはチラシが入っていない事も、たまにあります。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



これは・・・

実際に、何かされている可能性が高いな・・・


僕「分かりました。」

僕「何処まで出来るかは、分かりませんが・・・」

僕「調査をお受けします。」


依頼者さんは、20代後半・・・

服装も地味で、おとなしい印象を受けました。


僕は、依頼者さんの出勤、帰宅時間を中心に、依頼者さんの後を付けている人物がいないかを、監視する調査に入りました。

また、依頼者さんの勤務時間や夜間は、アパートでポストに近づく人物を監視しました。

アパートのドアは道路側ですので、ドアに近づく人物も確認出来ます。


しかし・・・

調査3日目・・・


怪しい人物は確認出来ません。


依頼者さんの後をつける人物もいませんし・・・

ポストに近づくのは、住人か、郵便職員、メール便の宅配屋、ポスティングをする人物ぐらいです。

依頼者さんのドアに立ち寄る人もいません。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「やっぱり・・・」

僕「気のせいか??」

僕「電話も偶然だったか??」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「いや・・・」

僕「状況的には、誰かが何かをしている可能性が高い・・・」

僕「今は信じて調査をするんだ・・・」


自分自身に言い聞かせ・・・

僕は調査を続けました。


5日目・・・

この日も、依頼者さんが出勤する後を付けている人物はいませんでした。

依頼者さんのポストを触る怪しい人物もいません。


僕は、かなり焦り始めした。

調査期間は後2日・・・

それまでに結果を出さなくてはいけません。

しかし、こればかりは相手が動いてくれないと、何とも出来ません。


僕は・・・

祈るしか方法はありませんでした。


僕「頼む!!」

僕「今日は、出てきてくれ!!」



しかし・・・

今日も、依頼者さんが帰宅する後を、付けている人物はいませんでした。


依頼者さんが、アパートに到着し・・・

ドアを開け、部屋に入るのを確認しました。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「今日も・・・空振りかな・・・。」


僕「いや・・・」

僕「まだ分からない。」

僕「頑張らないと・・・」


そう思った時・・・


プルプルプル〜



携帯に電話がかかってきました。

依頼者さんです。


僕「もしもし。」


女性「い、今・・・」

女性「部屋に入って、電気を点けたら・・・」

女性「電話がかかってきました!!」



声が・・・震えています。


僕「な、なに!?」


女性「思い切って、電話に出たら・・・」

女性「フフって笑って切れました。」

女性「ま、間違いないなく男の声です!!」



僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」


女性「だ、誰か後を付けていましたか??」


女性「トランさん・・・」

女性「私・・・怖い!!」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



後を付ける奴はいなかった。

それは、間違いない!!


だとすると・・・

先にアパートを監視していた事になる。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


何処だ・・・

何処にいる!?


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


道路を見渡しても、それらしい人物は見当たりません。


アパートの住人か??


いや・・・

ドアは道路側だから、僕はアパートの通路はすべて確認出来た。

誰も通路にはいなかった。

アパート住人が目視で、依頼者さんを確認した人物はいない。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕なら・・・

何処で監視する??


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


電柱の後ろ・・・

駐車場の車内・・・

塀の陰・・・

木の陰・・・


しかし・・・

何処も怪しい人物は確認出来ません。


だとすると・・・


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「部屋に入ってから、電話がかかるまで数分時間がありましたが・・・」

僕「部屋に入ってから、電灯を点けるまでどれぐらい時間がかかりました??」


女性「部屋に入って、すぐにトイレに行ったので、3分ぐらいはかかったと思います。」



僕はドア側にいるので、ベランダ側の窓が点灯するのまでは確認出来ません。


僕「部屋に入って、すぐに電話があったのではなく・・・」

僕「3分後に電灯を点けたら、電話があったんだね。」


女性「は、はい。」

女性「そうです。」


僕「今までの電話も、電灯を点けてからかかって来ましたか??」



女性「そ、そういえば・・・」

女性「電気を点けてからかかってきました。」



僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」


僕「ベランダ側か!!」

僕「ベランダ側から、確認したな!!」


女性「べ、ベランダ側ですか!?」


僕「すぐに確認をします。」

僕「また電話します。」



ガチャ!!


電話を切り・・・

僕はアパートの裏側に回りました。


体を屈め・・・

辺りを伺います。


僕「どこに・・・いる・・・」


すると・・・

一台の車に目が止りました。

かなり細い道なのに・・・

路上駐車をしている車がいました。


それに・・・

進行方向の左側に駐車をしているのではなく・・・

進行方向右側に駐車をしています。

明らかに、おかしいです。


僕「・・・あの車か??」



しかし、場所が離れているので、車内に人が乗っているかは分かりませんでした。

エンジン音もここからでは聞こえません。


僕は・・・

裏から周り・・・

車に近づく事にしました。

ビデオカメラを取り出します。


車に近づくと・・・

エンジン音が聞こえました。


しかし・・・

運転席には誰も乗車していません。


でも・・・

目線を横にすると・・・

助手席に・・・


男が座っているのが確認出来ました!!


助手席側にアパートがあります。


僕「怪しい・・・」

僕「どう考えても怪しい・・・」

僕「こいつが・・・犯人か??」



僕は、車を撮影して、車種、ナンバーを記録しました。


しかし・・・

助手席の男は鮮明に撮影出来ません。


僕「う〜〜ん。」

僕「困ったな・・・。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



僕は少し離れ・・・

依頼者さんに電話をしました。


女性「もしもし・・・」


僕「凄く怪しい人物は、車内にいるんだけど・・・」


女性「・・・え!?」


僕「車種とナンバーと色を伝えるね。」



女性「は、はい。」


依頼者さんに、車種、ナンバー、色を伝えます。


女性「・・・・・そ、それって!!」


僕「・・・覚えが・・・ありますか??」


女性「は、はい・・・」

女性「ナンバーまでは分かりませんが・・・」

女性「その車種と色の車に乗っている同僚は知っています。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



僕「同僚って・・・」

僕「もしかして・・・」

僕「貴女をチラチラ見ていた、会社の同僚ですか??」


女性「そ、そうです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



繋がったか・・・


僕「分かりました。」


僕「でも・・・」

僕「まだ、男の映像が鮮明に撮影出来ていませんし・・・」

僕「出来たとしても、偶然そこにいたといい訳をするかもしれません。」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「そこで相談ですが・・・」


女性「は、はい・・・」


僕「ベランダに出て頂けませんか??」


女性「は、はい??」


僕「男が、まだ移動をしないのは・・・」

僕「まだ干してある洗濯物を、取り込む姿を見たいからだと思います。」


僕「ベランダに出て頂ければ、男が貴女が目的なら、貴女を見るはずです。」

僕「貴女を見る事に集中するので、僕もさらに近づいて撮影出来ると思います。」

僕「また、貴女が目的だったとの証明も出来ます。」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「出来れば・・・」

僕「お願いしたいのですが・・・」


女性「わ、分かりました。」

女性「やってみます。」


僕「自然でいいので・・・」

僕「洗濯物を取り込むだけだから・・・」


女性「は、はい。」

女性「頑張ります。」


僕「じゃぁ〜今から2分後に行動開始でいいかな??」


女性「は、はい!!」



電話を切りました。


僕はギリギリまで車に近づきます。

カメラを持ち、撮影準備に入ります。


依頼者さんが、窓を開けました。


ガラガラガラ〜〜



すると・・・

男が身を乗り出し・・・

依頼者さんのベランダを覗き込みます。


よし・・・

カメラを男に向け・・・

撮影を始めました。


その時・・・


ウィ〜〜ン・・・



助手席側の窓が開きました。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・??」


何故・・・

窓を開けるんだ??

見にくいからか??


すると・・・


カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ ・・・



僕「え!!」


男は・・・

一眼レフを構え・・・

依頼者さんのベランダにカメラを向け・・・

撮影を始めました。



僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」




ふ・ざ・け・る・な!!




この時・・・

思わず感情が出てしまいました。

無意識で、行動をしてしまいました。

怒りが頂点に達してしまいました。


今思えば、馬鹿らしい理由なのですが・・・

潜んで、隠れてカメラで撮影をする・・・

男のしている事が、僕が普段している姿とダブってしまいました。


しかし・・・

おまえと俺とでは・・・

撮影をしている内容が全然違う!!


こっちは、自分なりの正義でやっているんだ〜〜!!

おまえはただのストーカーだろうが〜〜!!


俺と一緒の事をするな〜〜!!


と・・・


怒りが込み上げ・・・

気がつくと・・・

撮影している男のカメラに・・・

手をかけていました。


僕「あ・・・」


しまった・・・


引きつった顔の男と目が合います。

ベランダを見ると・・・

依頼者さんも・・・


「あ・・・・」


って顔をしています。


ミスった・・・

探偵になる前は・・・

積極的にバトルをしていましたが・・・

探偵になってからは、証拠を押さえ、その証拠を元に、依頼者さんが戦うスタイルをしていました。


僕は、ただの探偵・・・

あくまで裏方なので、表に出る事はご法度です。


直接、対象者や敵と接触する事は極力避けていました。

特に依頼者さんの許可も得ないで、勝手な行動をする事は探偵失格です。

また、やり過ぎて僕まで警察に捕まると、探偵の許可を取り消されるかもしれません。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「え〜〜〜っと・・・」

僕「・・・おとなしく言う事を聞いてね。」

僕「お・ね・が・い♪」


男「わぁ〜〜!!」

男「な、な、な、何だ〜〜〜!!」

男「おまえは〜〜!!」



男が暴れだします。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



そりゃ〜〜

そうなるよね・・・・


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



失敗したな・・・


でも・・・

過去を後悔しても仕方ない・・・

前向き、前向きが僕の信念だし・・・

仕方が無い・・・


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



僕は男から、一眼レスカメラを取り上げました。

ベランダにいる依頼者さんを撮影したデータは、カメラに保存されています。

男にデータを消されたら、証拠がなくなります。


こんな行動に出てしまったので、男がストーカーだとの証明を一気にしないといけません。

カメラを取り上げるのは、必修でした。


男「おまえ〜〜!!」


男が窓越しから、カメラを取り返そうとしています。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


この一眼レフって・・・

ボディだけで30万ぐらいする、高い奴だよなぁ・・・

そりゃ〜〜取られたくないよな・・・


いいなぁ〜〜・・・


と、一瞬頭によぎりましたが・・・

すぐに我に返り・・・



僕「おとなしくしろ!!」



と・・・


男を声で恫喝しました。

無駄な争いはしたくありません。

おとなしく観念してくれればそれでOKです。


しかし・・・

男は、運転席に移動しようとしました。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」


こんな高いカメラを捨ててでも、車で逃げるつもりか!!


さすがに僕もやばいと思い・・・

助手席のドアを開けようとしましたが・・・

ロックがかかっています。


僕「・・・・・・・・・・・・・・!!」


僕「くそ!!」



急いで、開いている窓から手を入れて、ロックを解除しようとしますが・・・

ロックの場所がすぐには分かりませんでした。


僕「ここか!!」


ガチャ


ドアを開けて、車内に侵入します。


男は、運転席に座り・・・

ATのシフトレバーを、パーキングからドライブに移動する所でした。


僕「させるか〜〜!!」


男の手を持ち上げます。


そのまま、僕も運転手側に行き・・・

背中で男を抑えながら、車のカギを抜きました。

それを開いている、助手席のドアから外に放り投げます。


それでも・・・

男は必死に暴れます。


僕「いい加減・・・」

僕「おとなしくしろ!!」


男「た、助けて〜〜!!」

男「誰か、助けて〜〜!!」



男が大声で叫び始めました。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「騒ぎになったら、捕まるのはおまえだぞ!!」

僕「おとなしくしろ!!」



男はそれでも・・・・


男「助けて〜〜!!」

男「誰か助けて〜〜!!」


と・・・

大声を出し続けています。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「分かった。」

僕「好きに叫んでいろ!!」



僕は助手席側から外に出ました。

運転席側は塀があるので、ドアを開けても外には出れません。

助手席側と後部座席のドアを開けて外に出たら、捕まえようと思いました。


でも・・・

僕が外に出たら・・・

怯えた顔をして、運転席から動こうとしません。

叫ぶのもやめました。


僕が次に何をするのか・・・

警戒をしているのでしょう。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕は男を見張りつつ・・・

依頼者さんに電話をしました。


プルプルプル〜〜


女性「は、はい!!」


女性「トランさん!!」

女性「大丈夫ですか!!」



ベランダを見ると・・・

依頼者さんは、身を乗り出してこちらを見ていました。


僕「僕は大丈夫だけど・・・」



僕は電話をしながら・・・

男のカメラを操作します。


男「や、やめろ!!」


男「返せ〜〜!!」

男「カメラを見るな〜!!」


僕「やめる分け・・・」

僕「ないだろ!!」



男「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「・・・あった。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「証明・・・出来るな・・・」



そのカメラのデータには・・・

ベランダで洗濯物を取り込んでいる・・・

依頼者さんが撮影されていました。


また・・・

前の画像を確認していくと・・・

別の日に依頼者さんを撮影している画像も確認出来ました。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「おまえ・・・」

僕「アウトだな・・・」


男「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「アウトって何がですか??」



携帯から依頼者さんが聞いてきました。


僕「カメラに、貴女を撮影した画像が沢山あります。」


僕「これで・・・」

僕「ストーカーって証明出来ますね。」


僕「それに、正当な理由がないのに、窓から部屋の中を撮影している画像もあるので、軽犯罪法にもあたりますね」


女性「・・・そうですか。」


僕「すみませんでした。」



女性「え??」

女性「何がですか??」


僕「いや・・・」

僕「男を捕まえてしまって・・・」


女性「え??」

女性「それって・・・」

女性「謝る事ですか??」


僕「普通は捕まえるとかはしないんです。」

僕「撮影した映像などの、証拠をお渡しするだけなんです。」


女性「そ、そうなんですか・・・」

女性「だったら・・・」


女性「ラッキーでしたね。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



そう言って頂けるなら・・・

そういう事にしとこう・・・


僕「この男の顔を確認しますか??」



女性「はい・・・。」

女性「声で、もう分かりましたが・・・」

女性「念の為、確認します。」


僕「・・・分かりました。」



少しすると・・・

依頼者さんが来ました。


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「・・・・やっぱり。」

女性「〇〇さんですね。」



同僚の男だったか・・・

勘って凄いな・・・


女性「とういうつもりなんですか??」


男「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


男は両手で顔を隠しています。


女性「〇〇さん!!」

女性「説明して下さい!!」


男「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「これからどうしますか??」


女性「え??」


女性「これからって??」


僕「この内容なら、警察に連絡をすれば逮捕になると思いますよ。」

僕「警察を呼びますか??」



男が・・・

逮捕との言葉を聞いて・・・

ビクッと、体を震わせました。


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「警察に通報する前に・・・」

女性「〇〇さんと話し合いたいです。」

女性「あまり大事にはしたくないですし・・・」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



僕「分かりました。」

僕「この男が叫んでいたので、通報されたかもしれません。」

僕「場所を移動して、話し合いましょうか。」


女性「分かりました。」

女性「近くにファミレスがあるので、そこにしましょう。」


僕「了解です。」


僕「おまえも・・・」

僕「そっちの方がいいだろ??」



男は力なく、無言で頷きます。


僕は外に放り投げたカギを拾い・・・

男に渡しました。

僕は助手席に乗り込みます。


依頼者さんは、自転車で向かう事にしました。


ファミレスに移動中・・・

男は一言も話しませんでした。

僕をどうにかして、逃げる素振りもありませんでした。


完全に・・・

観念したようでした。


ファミレスに入り・・・

僕がいると男は話しにくいだろうとの、依頼者さんの提案で・・・

僕は離れた席に座り・・・

二人の話し合いが終わるのを待ちました。


1時間ほど話していたでしょうか・・・

二人が席を立つのを確認して・・・

僕も席を立ちました。


駐車場に出ます。


女性「これからは、二度としないで下さいね。」


男「はい・・・」

男「すみませんでした。」



男は頭を深々と下げます。


女性「じゃあ、これで終わりにします。」

女性「帰っていいですよ。」


僕「・・・え??」

僕「これ以上、問題にしないって事ですか??」


女性「はい・・・」

女性「反省しているみたいですし・・・」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「警察に連絡をしない変わりに、会社を辞めさせる交渉も出来ますよ。」


女性「そこまでは・・・いいです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「せめて・・・」

僕「一筆書かせた方がいいんじゃないですか??」



男は、僕を力なく見つめていました。


僕「今回のストーカー行為を認めた内容と、二度としないと謝罪の内容を書かせた方がいいと思いますよ。」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「次に何かあったらでいいです。」



僕「次って・・・」

僕「何か合っても、隠れて撮影するのだから、気づかないと思いますよ。」


女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「会社では信頼もありますし、真面目な人なので、もう次はしないと信じてみます。」

女性「知っている人ですし、会社でもこれからも会うので、あまりきつい事はしたくないです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



僕「彼の自宅には、貴女を撮影した画像データが大量にあるかもしれませんよ。」

僕「出来れば、今から彼の家に行って、確認をしたいのですが・・・」


僕「おまえ・・・」

僕「たぶん、独身だよな。」



男「・・・はい。」


僕「一人暮らしだよな。」


男「・・・はい。」


僕「なら・・・」


僕「奥さんがいるなら、家に行ったら何事かってバレると思いますが・・・」

僕「一人暮らしなら、そういった心配もないです。」

僕「彼の立場が悪くなる事もないです。」



僕「せめて、画像データぐらいは、こちらで確認して消去しましょう。」


女性「〇〇さん・・・」


男「はい・・・」


女性「それは全部消すって、約束できますか??」


男「は、はい。」

男「もちろんです。」


女性「なら・・・」

女性「必ず消して下さいね。」


男「はい。」


女性「今回は、信用する事にします。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



甘い!!



と・・・

心の中で思いましたが・・・

最終的な判断は依頼者さんです。

僕は助言する事しか出来ません。


それ以上は何も言えませんでした。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「帰っていいですよ。」



依頼者さんは、男に声をかけました。


しかし・・・

男は僕を見て動こうとはしません。


僕「あ・・・・」

僕「カメラか・・・」



僕はカメラを持ったままでした。


僕「カメラは返すけど、SDカードは預かるからな。」


男「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「預かるって何をですか??」



僕「貴女を撮影した画像データが、まだカメラの中のSDカードって所に残っているから、それを念の為に預かりたいんだ。」


女性「それも消す事は出来ないんですか??」


僕「そ、それは出来ますけど・・・」

僕「これってかなり重要な証拠だけど・・・」

僕「逆に、この画像データが無ければ、証明はめんどくさくなります・・・」

僕「それでも消しますか??」



女性「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「・・・消して下さい。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「・・・分かりました。」



僕はカメラに保存されている画像データをすべて消去しました。


僕「すべて消しました。」


女性「ありがとうございます。」



僕はカメラを男に返しました。


男は・・・

もう一度、依頼者さんに頭をさげて・・・

車に乗り込み、帰って行きました。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「トランさん。」


僕「はい。」


女性「長い間、ありがとうございました。」


僕「いえ・・・」

僕「でも・・・」

僕「本当に、この終わり方で良かったのですか??」


女性「・・・はい。」

女性「彼は・・・」


依頼者さんは、少し恥ずかしそうに言いました。


女性「私の事が好きだったみたいです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


女性「私はプライベートな事は、会社では話さないので・・・」

女性「私に彼氏がいるかどうか分からなかったみたいです。」


女性「なので・・・」

女性「私が誰かと付き合っているか、確認をしたかっただけみたいなんです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


なら・・・

ストーカーなんかしないで・・・

素直に聞けばいいのに・・・


100歩ゆずって、恥ずかしくて聞く事ができなかったとして、後を付けたとしても・・・

撮影する意味が分からない・・・


それに・・・

依頼者さんが、部屋に入ったら電話をする意味も分からないし・・・

ポストをあさる意味も分からない・・・


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


女性「悪気は無かったみたいです。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



大有りだと思うけど・・・


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「えっと・・・」

僕「彼が貴女の事を好きなばかりに、暴走した事は・・・」

僕「少しは理解出来るって事ですか??」


女性「・・・そうですね。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



セクハラもそうだけど・・・

こういうのって、女性の取り方次第なんだよな・・・


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「分かりました。」

僕「これで、一連の調査は終了とします。」


女性「はい。」

女性「ありがとうございました。」


僕「ただ・・・」


女性「ただ??」


僕「もし・・・」

僕「彼から何かまたされたのなら・・・」

僕「すぐに、ご連絡下さい。」

僕「気になるので・・・」


女性「・・・分かりました。」

女性「その時は、真っ先にご連絡します。」


僕「必ずね。」


女性「はい。」

女性「それでは、トランさん・・・」

女性「お疲れ様でした。」


僕「お疲れ様でした。」



依頼者さんと別れました。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



本当に大丈夫かな・・・

何もなければいいんだけど・・・


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


でも・・・

もし何かあったとしても・・・

僕が撮影した映像と・・・

ファミレスでこっそり、ノートパソコンに取り込んだ、男が撮影したカメラの画像データがあるから、証明は出来るけどね。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



僕は・・・

二人が話している最中に・・・

万が一の事を考えて、画像データをノートパソコンに保存していました。


もちろん・・・

依頼者さんの許可は得ていないのですが・・・

万が一カメラを奪われる可能性もあったので・・・

その時の最善の策だと思っています。


僕「たぶん・・・」

僕「1ヶ月以内に、依頼者さんから相談が来るだろうな・・・」


あまりにも甘い内容なので・・・

男は懲りずに、また行動すると思っていました。


しかし・・・

2ヶ月たっても連絡も無く・・・

3ヶ月たっても連絡はありませんでした。


さすがに気になり・・・

依頼者さんにメールをしました。


すると・・・

すぐに返信が帰ってきました。


「もう何も問題ないですよ。彼とも仲良くやっています。」



僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


僕「・・・仲良く??」

僕「・・・まさか。」



僕はもう一度メールをしました。


「それは、彼と付き合ったという事ですか?」



すぐに、依頼者さんからメールが来ました。


「えへ♪そういう事になるのかな。」


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


あっそう・・・

そうですか・・・

ごちそう様です。


僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



男と女の関係は・・・

本当に分からない。


僕は・・・

ノートパソコンに取り込んでいた画像データと、僕が撮影した映像を削除しながら思いました。


僕「でも・・・」

僕「ストーカーの彼氏なら・・・」

僕「浮気をする事はないかもな・・・」



僕「それに・・・」

僕「ストーカーを彼氏にするって・・・」

僕「最強の解決策かも・・・」


と・・・

妙な納得をしていました。




二人は、現在は同棲をしており、結婚式も近いみたいです。



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